出版社内容情報
プラスチック材料を使った機械設計について、必要な図表や式から紹介。それらをしっかり読み取れるように解説した入門書。
目次
序章 プラスチックの材料特性を考えることの重要性
第1章 プラスチックを使ったものづくりの概要
第2章 プラスチック材料の基礎知識
第3章 物性表から読み取るプラスチックの基本特性と設計のポイント
第4章 トラブルを防ぐ!プラスチックの応用特性と設計のポイント
第5章 プラスチックの材料特性を考慮した設計の進め方
付録 プラスチック材料特性便利帳
著者等紹介
田口宏之[タグチヒロユキ]
1976年長崎県長崎市生まれ。田口技術士事務所代表。技術士(機械部門)。九州大学大学院修士課程修了後、東陶機器(株)(現、TOTO(株))に入社。12年間の在職中、ユニットバス、洗面化粧台、電気温水器等の水回り製品の設計・開発業務に従事。金属、プラスチック、ゴム、木質材料など様々な材料を使った製品設計を経験。また、商品企画から3DCAD、CAE、製品評価、設計部門改革に至るまで、設計業務に関するあらゆることを自らの手を動かして実践。それらの経験をベースとした講演、コンサルティングには定評がある。2015年、福岡市に田口技術士事務所を開設。中小製造業やスタートアップ企業へ、製品立ち上げや人材育成の支援などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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changood
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入門とあるだけあり、基本的なことを学べる。自分のレベルからしてちょうど良かった。●たしかに授業は金属中心だった。当時はプラスチック使用量も少ない時代だったのかな。●設計者は、浅くてもいいから広い知識を持ち、方向性を決めることが必要。●分子量が大きいとは、麺の長さが長い、絡み合いが増えて特性アップ、MFR小さい、劣化すると分子量減る。●成形収縮率が大きいと離型しやすく抜き勾配小さくできる。●劣化の寿命予測は、熱劣化と加水分解はアレニウス、紫外線劣化は耐候性試験。2023/08/18
いっしー
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「はじめに」より。設計者がプラの材料特性について学ぶ機会は非常に少ない。工学系の学校でも材料に関する授業は金属が中心。プラに関する書籍も多数あるものの、多くが材料自体の専門家や成形・金型の技術者向けに書かれたもの。設計者にが読むには難解すぎたり、知る必要のない内容だったりする。/まさにその通りで本書はプラを使った機械設計に特化した技術で大変分かりやすかった。2022/07/12