内容説明
バイオガスは、食べ残しや生ごみ、食品工場の廃水や残さ、畜産排せつ物などを微生物たちが発酵分解して作るエネルギー。ミネラルや有機資源のリサイクルにもつながります。この本では、循環型社会のキーテクノロジーであるバイオガスの仕組みを丸ごと紹介します。
目次
第1章 バイオガスってどんなもの?
第2章 バイオガスができるまで
第3章 バイオガスの原料はどんなもの?
第4章 バイオガスを利用しよう
第5章 もっと知りたい!バイオガス化事情
第6章 バイオガス化の新しい技術
著者等紹介
澤山茂樹[サワヤマシゲキ]
独立行政法人産業技術総合研究所バイオマス研究センターエタノール・バイオ変換チーム研究チーム長。1986年京都大学農学部卒業、1991年京都大学大学院農学研究科修了、農学博士。同年から通商産業省工業技術院、2001年から産総研に改組され、現在に至る。その間に、ロンドン大学キングスカレッジ客員研究員、IEAバイオマスエネルギー専門委員、次世代バイオ燃料革新協議会WG委員、東京農工大学・広島大学非常勤講師など。専門は応用微生物学で、主な研究テーマはバイオエタノールやバイオガスなど、バイオマスの微生物変換技術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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伊野
1
11年前に書かれた本だが、恐らく基本的な構造は現在でも変わっていないと思われる。微生物を利用した有機物の分解。原料となる廃棄物の分別収集方法が気になるところ。また残渣は堆肥にするケースが多い様であるが、その肥料の需要は如何程なのか。SDGsにも関係する技術であり、資源循環は今後重視される項目かと思われる。更なる技術革新を期待したい。2020/11/03
NekoApple
0
『トコトンやさしいバイオガスの本』/★★★★★/バイオマスから発行させてつくるバイオガスについて解説した本。生ごみ、家畜の排せつ物、しょうゆ粕などけっこういろいろなものからバイオガスは作れるらしい。それを使って発電や肥料にも使えるって言うからすごい!本書はそんなバイオガスについて知れる本ですよ。2012/02/11
菜の花
0
トコトンやさしいシリーズ。最近話題の再生可能エネルギーのひとつ、バイオガスについての本。バイオガスとは、生ゴミや下水、食品工場の排水や牛豚などの排泄物などを、発酵微生物を利用して分解して得られるエネルギー。カーボンニュートラルですし、本来なら捨てられるものを有効活用する、循環型社会の決定版!みたいな。何か色々、研究も実証実験も実用化も、着々と進んでいるのだなあ…と思いました。2011/08/11