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内容説明
なぜハリウッド映画には手ブレカメラの作品が増えたのか?9・11以降、アニメや映画などに描かれる“戦争”はどう変わったのか?混迷する2010年代を撃ち抜く評論書。
目次
序論 「セカイ系」から「世界内戦」へ
第1部 二一世紀の「戦争」像―9・11以降の戦争表象(9・11系ハリウッド映画群の謀略―テロリズム以降の映画表現(藤田直哉)
Wから00へ―9・11を挟んで変貌した“ガンダム”シリーズの戦争描写(小森健太朗)
村上龍はなぜ「カンブリア宮殿」に至ったのか?(飯田一史) ほか)
第2部 ロストジェネレーションと世界内戦(群衆の救世主(セレソン)―『東のエデン』とロストジェネレーション(笠井潔)
至道流星と情報戦(蔓葉信博))
第3部 コミュニケーション/コンテクスト/コンフリクト(コミュニケーション社会における戦争=文学―阿部和重試論(渡邉大輔)
空気の戦場―あるいはハイ・コンテクストな表象=現実空間としての教室(海老原豊))
ポスト9・11の表現を捉えるための作品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はすのこ
3
分析の視点は非常に面白いが、内容は脱線する部分も多々ある。セカイ系→世界内戦→MMO系、日常系と続くのだろうか。もう世界内戦のブームは過ぎたように思う。伊藤計劃関連の話は面白い。最近の彼関連のムーブメントは亡くなっていたから起きたのかと実感した。2016/02/01
鉄路のほとり
2
玉石混交の評論集だが…白井聡「アジア主義の廃墟に何が見えるか」は面白かった。2014/03/28
カラス
1
戦争をテーマにした割には結構内容がばらけていて、あまり統一性は無い気がする。また、巻末に色々なジャンルのおすすめ作品リストがあり、ブックガイド的にも使える本。印象に残ったのは小森健太朗のガンダム論と図書館戦争批判で、両方とも説得力があり面白かった。特に、W種00の三作品をテロと戦争の観点から評したガンダム論は、「作品の現実に対する影響」ではなく、「作品が現実からどんな影響を被ったのか?」を考察しており、ガンダムファンでなくても読み応えのある批評だと思う。2022/03/07
ハンギ
1
一応読んでみたけど、話が飛んだり難しくなっているようなところがあって、多々不明に感じるところがあったけど、どのコンテンツが面白いのか知るための目安になるような感じです。個人的には戦争というテーマは少し外しているようにも感じられて、というのも、戦争という近代的なテーマを引きずっているように見えるからです。戦争は確かにポストモダンでは変化したと思うけど、まだ誰もそれを正面から論じてはいないのではないでしょうか。その点では近代を感じてしまう。個人的には満洲論があったので、満洲は流行なのかなとおもいました。2011/06/01
あんすこむたん
0
興味を持ったのもあれば、無かったのもある。「空気の戦場」は特に面白く感じた。テーマとしては村上論も悪くは無かったが、印象はいまいち。最後に「ポスト9・11の表現を捉えるための作品リスト」と題してそれに関係するもの(アニメ・ゲーム・小説)を寸評も加えて紹介しているのは分かりやすい。2012/10/12