内容説明
本書の特徴は、IFRSを適用した場合に発生するコストやベネフィットを財務諸表の作成者である企業に予想してもらい、多くの回答者が重要視した項目を研究者が分析している点にある。本書構成のベースとなったのは、「国際財務報告基準(IFRS)導入のコスト・ベネフィット調査」であり、回答結果が示した全体像と質問項目ごとの分布に基づいて抽出された論点および6つの会計基準(過年度遡及修正/連結財務諸表/収益認識/業績報告/退職後給付/金融商品)を取り上げて、IFRS導入にかかる課題を検討している。
目次
第1編 IFRS導入のコストとベネフィット(IFRS導入のコスト・ベネフィット研究(1)―アメリカ、EU、オーストラリアの状況
IFRS導入のコスト・ベネフィット研究(2)―日本におけるIFRS導入前調査の分析
コスト・ベネフィット調査の論点整理(1)―原則主義・規則主義に関する問題
コスト・ベネフィット調査の論点整理(2)―専門的知識の習得、トレーニングの観点から)
第2編 会計基準のコスト分析(過年度遡及修正;連結財務諸表;収益認識;業績報告;退職後給付;金融商品)
著者等紹介
小津稚加子[オズチカコ]
九州大学大学院経済学研究院准教授。神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。2007年度より日本学術会議連携会員
梅原秀継[ウメハラヒデツグ]
中央大学商学部教授。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了・博士(経営学)。2007年度日本会計研究学会学会賞受賞。2011年度より公認会計士試験委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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