内容説明
多くの場合、NPOは活動に必要な資源を確保するために、企業は効果的に社会貢献活動を行うためにパートナーシップを形成する。しかし、異質性の高い組織同士では、潜在的なパートナーが持つ資源を適切に評価することは難しい。また、パートナーに対する誤解や異なる解釈からコンフリクトが生まれる可能性も高く、パートナーシップの形成・継続は容易ではない。本書の目的は、センスメーキングによって解釈枠組みである「フレーム」を変化させ、複数の組織が同じ目的のために協働していくプロセスを明らかにすることである。
目次
序論―NPOと企業のパートナーシップにおける主観的側面
第1章 NPOの特徴とパートナーシップの意義
第2章 NPOと企業のパートナーシップに関する先行研究
第3章 形成段階に関する理論的視点の提示
第4章 研究方法
第5章 パートナーシップ形成の動機―組織にとって重要な資源に関するフレームの変化から
第6章 パートナー選択におけるパートナーの条件―企業の視点から
第7章 実行段階に関する理論的視点の提示
第8章 実行段階における組織間フレーミング―実体験と自己意識的感情が与える影響
結論―フレームに着目することの意義と課題
著者等紹介
松野奈都子[マツノナツコ]
釧路公立大学経済学部准教授、博士(商学)。早稲田大学商学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了・博士後期課程単位取得退学。早稲田大学商学学術院助手を経て、2018年に釧路公立大学経済学部に講師として着任。2020年より同准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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