内容説明
投下した資金が果実を伴って返ってくるようにするためには、事業を立ち上げる際に、その事業に「事業として成り立つ素質」があるかどうかを吟味し、資金をどこに使えばその素質を発揮させることができるかを考えておく必要があります。常に、どうすれば資金を事業に活かすことができるかという問いかけが必要なのです。それは、事業を大切に思い、事業に打ち込みたいという企業経営者の思いそのものではないでしょうか。そういった事業者の思いに寄り添い、金融機関など資金を供給する側のあるべき姿にも言及しつつ、その問いかけの答えを見つけていくのが本書です。前半で資金調達に臨む姿勢や考え方を検討し、その考え方に基づいて資金調達手段を活用する方法を後半で述べる構成としています。
目次
第0章 企業の資金調達に関わる課題
第1章 調達資金の事業への活かし方と事業との関連性
第2章 金利面から考える事業採算と金利変動の予想
第3章 資金調達に関わるリスクとその対処
第4章 資金を引き出す供給者への説明
第5章 資金調達の方法―基本方針
第6章 資金調達の方法―間接金融
第7章 資金調達の方法―直接金融
著者等紹介
金森亨[カナモリトオル]
中小企業診断士、証券アナリスト。1954年北海道生まれ。1978年慶應義塾大学商学部卒業。協和銀行(現りそな銀行)入行。為替・資金ディーリング、海外拠点非日系企業・政府向け融資渉害、国際業務などを担当。春日井支店長、市ヶ谷支店長、旭日財務香港社長、国際業務室長を歴任して2005年同行を退職。為替リスク管理、海外進出、経営企画、知的資産経営を専門領域とする。日本知的資産経営学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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