内容説明
社会の中の科学技術―科学者と社会の仲立ちをしてくれる科学コミュニケーターや高度科学技術社会に生きる私たちが真剣に受け止めなければならないメッセージとは。
目次
第1部 社会の中の科学技術(科学技術を社会に根付かせるために;科学の考えと文明の行方;科学技術は社会の中でどう位置づけられるのか―科学技術ジャーナリズムとの関連で ほか)
第2部 科学技術の諸相(科学リテラシーと人間の科学;マイクロプロセッサ事始め;地球規模感染症エイズが示す現代的意味 ほか)
第3部 討論(科学技術ジャーナリストの課題;医療へのまなざし―小松秀樹氏(『医療崩壊』の著者)に聞く)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taming_sfc
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早稲田大学科学技術ジャーナリスト養成プログラムにおける講演をまとめた、岡本暁子・西村吉雄・若杉なおみ先生による編著。かなり著名な講演陣であり、かつトピックも、科学技術を社会に根付かせるために、科学と文明、科学技術ジャーナリズム、安全・安心と科学・技術、知的財産権、科学リテラシー、エイズ、環境問題、似非科学、医療、などとかなり幅広い。全体としての統一感がない感じはあるが、それは講演集の宿命か。それこそ一般の方々で、科学技術ジャーナリズムおよび科学技術と社会に関心のある方におすすめの一冊。2012/03/13
まさきち
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11章+対談2章で構成されていて,11章はそれぞれの分野の方が書いている.科学,技術と社会の乖離が問題視されている本だが,11章のうち数章は読者とも乖離していて(ものすごく読みにくい),問題の根深さをはからずも示してしまうことに.2018/03/21