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化学計算法シリーズ
化学工学の計算法

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501616908
  • NDC分類 571
  • Cコード C3343

出版社内容情報

 20世紀初頭の頃のアメリカが起源とされる化学工学は,化学工業における各装置・機器・測定器などの設備および物質やエネルギー収支などに関する知識や技術さらに操作などのためのものである。しかし,今や化学工学は化学工業だけのものではなく,あらゆる産業に関するものになっている。それは,例えば私達の家の都市ガスや上・下水道などの設備でさえ化学工学的な手法が使われ,それが産業ともなれば業種が違っても各種の設備が駆使されるからである。
 本書は,このことを踏まえ,化学計算法シリーズの主旨に沿って,工業高校・専門学校・大学の理工系の学生諸君や各種の資格や検定に対応できるように次のことを骨子にして執筆した。

  ● 化学工業をはじめとする産業で,対象となる装置などの設備は多種多様であるから,最も基本的なものを対象にした。
  ● 化学工学は馴れないと難解なものである。従って,基本的で基礎的なものを例題に選び,これを理解することで化学工学を把握できるようにした。
  ● 単位はSI単位を主としたが,CGS系やMKS系など従来から使われている慣用的な単位も用いた。
  ● 計算法に力を注ぎ,専門用語や公式などの説明は最小限にし,それらは既成の事実として執筆した。

 化学工学は,物理学・化学などの理論を応用し,数学を駆使したものであるから,化学計算法シリーズNo.1,No.2を十分に活用していただきたい。また,理論式だけでなく,経験則とか実験式がよく活用されること,そして各種の便覧が活用されることを理解していただきたい。
 化学工学に強くなるには,理論をよく理解して例題を繰り返し学習し,章末の練習問題を解くことである。さらに自分なりの詳細な解答を導いてほしい。
 本書をご利用いただき,意図しながらもページ数や制約や編著者の気づかない誤りや不適当なものがありましたら,ご指導いただければ幸甚である。
 終わりに執筆に際して参考にさせていただいた多くの書籍などの著者に対し,また始終ご支援をいただいた東京電機大学出版局の方々に厚く感謝する。
平成11年3月
著者らしるす

第1章 単位の換算と次元
1・1 化学工学とは
1・2 国際単位系(SI)
1・3 面積と体積
1・4 力と圧力
1・5 次元解析
練習問題①
略解
第2章 物質収支とエネルギー収支
2・1 物質収支
2・2 エネルギー収支
練習問題②
略解
第3章 流動の計算
3・1 管径・流速・流量
3・2 流れの物質収支
3・3 流れのエネルギー収支
3・4 流れのエネルギー損失
3・5 流体輸送の動力
練習問題③
略解
第4章 伝熱の計算
4・1 伝導伝熱
4・2 対流伝熱
4・3 放射伝熱
4・4 熱交換器
4・5 燃焼と発熱量
練習問題④
略解
第5章 蒸発の計算
5・1 沸点上昇とデューリングの法則
5・2 蒸発缶の物質収支と熱収支
5・3 多重効用蒸発
練習問題⑤
略解
第6章 蒸留の計算
6・1 気液平衡とラウールの法則
6・2 2成分系連続精留
6・3 最小理論段数と最小還流比
6・4 多成分系連続精留
6・5 共沸蒸留と抽出蒸留
6・6 水蒸気蒸留
練習問題⑥
略解
第7章 乾燥の計算
7・1 乾燥の機構
7・2 乾燥速度と乾燥時間
7・3 凍結乾燥
練習問題⑦
略解
第8章 調湿の計算
8・1 調湿
8・2 湿度図表
練習問題⑧
略解
第9章 吸収の計算
9・1 ガス吸収
9・2 吸収装置
9・3 充填塔のガス吸収
練習問題⑨
略解
第10章 抽出の計算
10・1 抽出
10・2 液-液平衡
10・3 直角三角形による三角座標
10・4 溶解度曲線と対応線
10・5 正三角形による三角座標
10・6 単抽出
10・7 多回抽出(多段抽出)
練習問題⑩
略解
第11章 混合と撹拌の計算
11・1 混合操作
11・2 流動の状態
11・3 撹拌動力
練習問題⑪
略解
第12章 濾過の計算
12・1 濾過理論
12・2 水洗
練習問題⑫
略解
第13章 遠心分離の計算
13・1 遠心力
13・2 遠心沈降
13・3 遠心力集じん
練習問題⑬
略解
第14章 ふるい分けの計算
14・1 ふるい分け
14・2 粒子と粒径
14・3 比表面積
練習問題⑭
略解
第15章 級数分離と濃縮の計算
15・1 粒子の沈降
15・2 分級分離
15・3 重力沈降分級
15・4 沈降濃縮とシックナー
練習問題⑮
略解
第16章 粉砕の計算
16・1 粉砕の比表面積と所要仕事量
16・2 粉砕機の種類と選定
16・3 砕料の物理的性質
練習問題⑯
略解
第17章 輸送機の計算
17・1 流体輸送ポンプの揚程と動力および効率
17・2 管路の形状による損失水頭
17・3 ベルトコンベヤーとスクリューコンベヤーの輸送能力
練習問題⑰
略解
第18章 配管とタンクの計算
18・1 流速と流量
18・2 管径の選定
18・3 流体の密度と質量流量
18・4 タンクの容量と大きさ
18・5 タンクの強さ
練習問題⑱
略解

付図1 水蒸気の飽和温度と蒸発潜熱の関係
付図2 水の蒸気圧曲線

索  引

内容説明

本書は、化学工業をはじめとする産業で、対象となる装置などの設備は多種多様であるから、最も基本的なものを対象とした。化学工学は馴れないと難解なものである。従って、基本的で基礎的なものを例題に選び、これを理解することで化学工学を把握できるようにした。単位はSI単位を主としたが、CGS系やMKS系など従来から使われている慣用的な単位も用いた。計算法に力を注ぎ、専門用語や公式などの説明は最小限にし、それらは既成の事実として執筆した。

目次

単位の換算と次元
物質収支とエネルギー収支
流動の計算
伝熱の計算
蒸発の計算
蒸留の計算
乾燥の計算
調湿の計算
吸収の計算
抽出の計算〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K-YM

0
必要な部分しか読んでいないが、具体的な計算例ばかりで理解しやすかった。必要になったときにまた再読しようと思う。2015/11/15

和彦有住

0
電子化済み2020/06/06

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