出版社内容情報
従来の単位とSI単位 基本単位 基礎的な諸量 重力単位をSI単位に換算するための係数κ 流体の静力学 一般的性質 圧力の強さ パスカルの原理と油圧 壁面に働く液圧 浮力および浮揚体の安定 流体の動力学 層流と乱流 連続の法則 ベルヌーイの定理 トリチェリの定理 管路内の流れ 流体摩擦 直管の損失 管路の形状変化による損失 実際の管路における諸損失計算 ウォータハンマ 水路の流れ 流量測定 流量 ベンチュリ計 オリフィス ピトー管 せき 物体に及ぼす作用 噴流の力の一般式 噴流が平面板に及ぼす力 噴流が曲面板に及ぼす力 ジェット機の推力 物体に働く力 高速気体の流れ ポンプの計算 ポンプの揚程 ポンプの運転動力 うず巻ポンプの原理 比速度 油圧ポンプ 水車の計算 原理 出力 回転速度と比速度
内容説明
本書は、水力学を中心に流体に関する基礎的知識を計算問題を通して学ぼうとする人々を対象に、“やさしく”“わかり易く”ということに重点をおいたものである。古くから“水力学”は簡単な理論と実験的・経験的方法によって流体の性質・作用を調べてきた。一方、流体の性質・作用を純理論的に取り扱った“流体力学”の出現によって、水力学に出てくるいろいろな係数のもつ意味も逐次解明され数量的にも把握されるにおよび、最近では水力学と流体力学の両者を総称して“流体の力学”と呼ぶようになってきた。また、初級程度の流体の力学では、水力学が中心であるが、現代における水力学は液体や気体に関する工学上の諸問題を実用的に取り扱う学問であり、水に限定されないので、あえて本書を“流体の力学計算法”と名づけた次第である。なお、流体機械の中でも基礎的な、ポンプの計算と水車の計算についても触れることにした。
目次
第1章 従来の単位(重力単位系)とSI単位(国際単位系)
第2章 流体の静力学
第3章 流体の動力学
第4章 管路内の流れ
第5章 流量測定
第6章 流れが物体に及ぼす作用
第7章 ポンプの計算
第8章 水車の計算