出版社内容情報
この本の内容
ハンダ付けが不要の「ブレッドボード」。様々な電子回路を気軽に実習できる。電子部品についての基本や、アナログ回路・デジタル回路の基礎を学べる。詳細なカラーイラスト(部品配置図)と写真をWebサイトに公開予定。
電子工作で回路を組み立てる場合には,トランジスタや抵抗,コンデンサなどの電子部品どうしを接続します。この方法としては,昔からハンダごてを使ってハンド付けをしていました。実験や実習で回路を変更するときや間違って部品を取り付けてしまったときは,いちいちハンダを加熱して部品を取り外す作業が必要でした。この面倒な作業を解消してくれるのが『ブレッドボード』です。ボード上の小さな穴に電子部品を差し込むだけで,簡単に回路を組み立てることができます。もちろんハンダ付けは不要で,同じ部品を繰り返し使うことができます。まさに,実験や実習を行うのにぴったりです。
本書の基礎編では,抵抗やトランジスタ,ICなどの電子部品の概要や基本的な使用方法を解説します。製作編では,「小鳥のさえずり声発生器」,「警報音発生器」,「マイク・アンプ」,「電子メトロノーム」,「念力ゲーム器」,「電子ルーレット」,「早押しゲーム器」,「2進数3桁加算器」,「アナ・デジ電圧レベル計」,「電子アンケート集計器」など,アナログ回路とデジタル回路を製作しながら楽しめる内容になっています。いずれも基本的な回路ですので,部品の交換が容易にできるブレッドボードの特性を活かして,自分好みの回路の製作にもチャレンジしてみてください。
みなさんが電子工作で一番悩むのが,部品類の入手方法ではないでしょうか。製作編で使用している電子部品やブレッドボードをサンハヤト(株)から入手できますので,巻末の案内をご覧ください。
本書をご愛読いただき,一人でも多くの電子工作愛好家が誕生し,社会や趣味の世界でご活躍されることを祈念いたします。
刊行にあたり,サンハヤト(株)ブレッドボード愛好会の山崎文徳氏,河連庸子氏,同社の前川恭一氏,本城敏也氏,また東京電機大学出版局の石沢岳彦氏には大変お世話になりました。お力添えをいただいた多くの皆様にお礼を申し上げます。
2011年3月
著者しるす
内容説明
ハンダコテを使わずにラクラク回路実験。抵抗やトランジスタなどの部品を差し込むだけで電子回路を作ることができます。この便利なブレッドボードを使って、いろいろな実験にチャレンジしてみよう。
目次
製作編(ブレッドボードの基礎知識;おもな電子部品について;回路図について;本書で使用するアナログICの基礎;デジタル回路の基礎知識)
製作編(回路の製作を始める前に;LED表示トランジスタ式導通センサ;トランジスタ式タイマ;LED交互点滅器;小鳥のさえずり声発生器 ほか)
著者等紹介
西田和明[ニシダカズアキ]
1945年東京生まれ。1967年東京電機大学工学部機械工学科卒。1961年アマチュア無線局(JA1ISN)開局。第一級アマチュア無線技士。日本電気(株)OB。現在、「科学おもちゃクリエイター」として各地の学校、カルチャー・センターで科学工作教室の講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。