出版社内容情報
中矢俊博[ナカヤトシヒロ]
著・文・その他
内容説明
経済理論家、芸術家、政治家、実務家、散文作家などマルチな才能をもつ人間ケインズ!ケインズの経済理論とそのバックボーンともなる芸術家としての一面を論じたケインズ研究の集大成!
目次
第1章 ケインズと芸術―芸術評議会の理念
第2章 メイナード・ケインズを取り巻く芸術家たち
第3章 ケインズとケンブリッジ「使徒会」
第4章 ケインズの「若き日の信条」
第5章 ケインズの「敗れた敵、メルヒオル博士」
第6章 ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」
第7章 ケインズの「自由放任の終わり」
第8章 ケインズの景気循環論―『一般理論』第22章「景気循環に関する覚書」
第9章 ケインズの経済社会哲学―『一般理論』第24章「一般理論の導く社会哲学に関する結論的覚書」
付論1 ケインズとイギリス・ロマン派詩人パーシー・シェリー
付論2 パリ講和会議:一幕劇(『戯曲:ケインズ』より)
著者等紹介
中矢俊博[ナカヤトシヒロ]
1949年北九州・小倉生まれ。1973年名古屋市立大学経済学部卒業。1979年南山大学大学院経済学研究科満期退学。南山大学経済学部助手・講師・助教授を経て、1994年南山大学経済学部教授。現在、南山大学名誉教授。名古屋大学博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshi
2
経済学者ケインズの芸術に関わる事に関する事が知りたくて購読。 取り撒く人々の話、特にブルームスベリー・グループ(ヴァージニアウルフやバートランドラッセルがいたとは知らず)その経済倫理や哲学、ケンブリッジ芸術劇場、アートカウンシルやノブレスオブリージュの考え方、ワーズワースやパーシーシェリーなどの詩人、シェイクスピアやイプセンなどの劇作家が好きだったことなど様々なことを知ることができた。 最後にあるヒル教授のパリ講和会議の戯曲は秀逸で当時どういったことが為されていたのか知ることができた。2020/07/20