出版社内容情報
秘密主義と非上場のために実態が外部からうかがい知れない中国最大級の巨人ファーウェイと創業者・任正非の素顔に迫る力作
ファーウェイという企業をご存知でしょうか。
世界170カ国に展開、世界人口の3分の1にサービスを提供し、
米国の経済誌に「世界でもっとも革新的な企業」として、
フェイスブック、アマゾン、アップル、グーグルに続く第5位に選ばれるようなグローバルIT企業です。
中国語社名は「華為技術有限公司」。
もともとは、うだつの上がらない人民解放軍の退役軍人だった任正非が、
1987年に深センではじめた怪しげな、中国ではよくあるブローカーのひとつでした。
その他大勢のブローカーと任が違っていたのは
「20年後に世界レベルの通信機器メーカーになる」という強い思いを抱いていたこと。
そしてそれは現実となったのです。
しかし、ファーウェイは急成長するにつれて、かつて教えを請い信頼を寄せた米企業から訴えられたり、
人民解放軍と密接なつながりを持ち、保護を受け、通信情報を軍に流しているのではないかとウワサされ、
ロビイストの暗躍する米議会に問題視されて、いわばアメリカそのものを敵に回したこともありました。
任の経営哲学は時に秘密主義とも呼ばれ、株式公開をしないこともあり、
実態がなかなかうかがい知れず、厚いベールに包まれてきたことも、そうした憶測を助長しました。
わずか20数年の間に、奇跡の成長を遂げたIT業界の”紅い巨人”、ファーウェイとはいったい何者なのか。
そして創業者の任正非とはどんな人物なのか。
ファーウェイは従業員が全株式を保有する会社であり、任の持ち株比率は1%台にすぎません。
彼の類い希なるカリスマもまた、大いなる謎だと言えます。
本書は、それらを全面的に解き明かす初めての書物です。
中国、台湾、米国で出版されたのに続き、ついに日本語版が登場します。
サブタイトルの「冬は必ずやってくる」は、
任の経営哲学とファーウェイの急成長を解き明かすキーワードのひとつ。
巻末にはファーウェイ社内で読み継がれる任による文章「ファーウェイの冬」も収録しています。
序 章 次に倒れるのはファーウェイか
第1章 孤高の経営思想家
第2章 どこまでもオープンに
第3章 開放と閉鎖
第4章 妥協という名の芸術
第5章 顧客至上主義
第6章 奮闘者だけが生き残る
第7章 灰度哲学
第8章 保守的な「革新」
第9章 自己批判
第10章 7000人の集団辞職
第11章 均衡と不均衡の極意
ファーウェイの冬
【著者紹介】
田 濤(ティエン タオ)
華為集団顧問
1957年生まれ。82年漢中師範学院(現陝西理工学院)卒。2009年シンガポール国立大学でMBA(経営管理修士)を取得。現在は北京無限詢奇信息技術および北京山石網科信息技術の取締役のほか、ファーウェイをはじめ多数の企業のアドバイザーを務める。
内容説明
初めて明かされる紅い巨人の素顔。
目次
序章 次に倒れるのはファーウェイか
第1章 孤高の経営思想家
第2章 どこまでもオープンに
第3章 開放と閉鎖
第4章 妥協という名の芸術
第5章 顧客至上主義
第6章 奮闘者だけが生き残る
第7章 灰度哲学
第8章 保守的な「革新」
第9章 自己批判
第10章 7000人の集団辞職
第11章 均衡と不均衡の極意
著者等紹介
田濤[ティエンタオ]
華為集団顧問。1957年生まれ。82年漢中師範学院(現陝西理工学院)卒。陝西師範大学などで長年教鞭を執る。2009年シンガポール国立大学でMBA(経営管理修士)を取得。現在は北京無限詢奇信息技術および北京山石網科信息技術の取締役のほか、ファーウェイをはじめ多数の企業のアドバイザーを務める
呉春波[ウーチュンボー]
中国人民大学公共管理学院教授。1962年生まれ。98年中国人民大学で経済学博士号を取得。95年からファーウェイのアドバイザーを務め、「ファーウェイ基本法」の起草や人材マネジメントシステムの設計などに携わった
内村和雄[ウチムラカズオ]
1967年生まれ。出版社の駐在員として中国と香港で10年余りを過ごす。2010年に独立し、中国関連の書籍や記事の翻訳、企画などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kentaro
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christinayan01