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「婚活」現象の社会学―日本の配偶者選択のいま

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492223031
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C3036

内容説明

「婚活ブーム」の裏側で何が起きているのか!?格差時代における若者の意識と結婚行動の実態。

目次

序 「婚活」現象の広がりの中で
第1章 「婚活」現象の裏側
第2章 若者の交際と結婚活動の実態―全国調査からの分析
第3章 結婚仲人の語りから見た「婚活」
第4章 自治体による結婚支援事業の実態―そのメリットとデメリット
第5章 婚活ブームの2つの波―ロマンティック・ラブの終焉
第6章 誤解された「婚活」―婚活ブームを検証する
第7章 アメリカ社会から見た現代日本の「婚活」
終章 積み過ぎた結婚―日本の結婚の今後

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1981年、東京大学文学部卒業。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。学卒後も両親宅に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と呼び、「格差社会」という言葉を世に浸透させたことでも知られる。また、「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役ともなった。主な著書に『新平等社会』(日経BP・BizTech図書賞受賞、文春文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

6
なかなか深い本だ。婚活のトリガーは、少子化対策というのが大きなひとつだと思った。ところが、その婚活の主旨がどんどんずれていっているというのがまずひとつ。あとは、その婚活遮っているのが、実は、今のこの国の経済状況であり、また、そこからくる格差の拡大・定常化にあるということもよくわかる。そこは、今のこの国の政治屋がそのままの状態を拡大しようとしていることから考えると、決していい方向にはないなというのが実感。2014/01/09

Taizo

5
編者は2008年に著作「婚活時代」で「婚活」という言葉を世に生み出した張本人、山田昌弘氏。それから2年後に書かれた本書では、本意とは異なる受け止められ方をした婚活に対して再度定義を確認している。提唱当初の主張は「待っていても結婚できないので行動せよ」と「女性も稼げ」であったが、それが「婚活サービスを使って」「高収入男子をゲットする」ゲームと受け取られてしまったと著者は振り返る。本書発行からさらに10年経った現在。今でさえなお、本意ではない方の考え方の方が優勢のように思う。2021/11/24

minori

5
恋愛感情と経済生活という積み荷が重くなりすぎて結婚率が上がらない日本。対して、経済生活をある程度諦め恋愛感情を重視しているアメリカ、そして、恋愛感情よりも経済生活を重視している中国。日本はどちらの方向へもシフトできずにいるという現状。どうなることやら。。(もちろん自分も含めて。)2013/02/11

hallelujah

4
当初意図した意味合いと異なって解き放たれた「婚活」。社会情勢とデータでの論が興味深かったです。第3章、第4章が面白かった。自治体の婚活サポートはなかなか難しいなぁ2019/08/21

きーさん

4
ベストセラー『婚活時代』の「その後」…婚活をめぐる社会の動きがわかる本。「理想の相手は待っていても現れる」「俺を好きになればどんな条件でも結婚してもらえる」といったよくある幻想を山田さんは豊富なデータで一刀両断する。「婚活」という言葉がいつの間にか「有料サービスを使って年収の高い相手を探す」方向に独り歩きしてしまった現状を憂いながらも、恵まれた経済状況と恋愛感情を相手に望む「積みすぎた結婚」をどう解決したらよいのか?と問題の本質を考えさせる良心的な本だと思う。ただ、明るいオチはつけてほしかった…(´Д`)2013/01/20

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