空色メモリ

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488024512
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

たったひとりで県立坂越高校文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部してきたのだ。彼女の名前は、野村愛美さん。ブンガク少女らしからぬ彼女が、なぜ人気のない弱小文化部に入部を決めたのだろう?不思議な雰囲気の彼女には、何か秘密がありそうだが。そんなあれこれを、部員でもないのに文芸部に入り浸っているおれは、おもしろおかしく空色のUSBメモリに綴り始めた。その空色メモリが思わぬ騒動を巻き起こして―。気鋭の著者が満を持して贈る、学園青春小説の決定版。

著者等紹介

越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年東京生まれ。学習院大学中退。2004年、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞の『ボーナス・トラック』でデビュー。青春味溢れる活き活きとした筆致で、今後が期待される若手作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

165
「着陸方法を教わる前に離陸してっちゃう」女の子、いいじゃん。表紙の女の子はそのサキかな。陸くん、「桃色メモリ」も是非読ませてください。2013/02/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

157
越谷さんお得意の学園モノの青春小説。ハカセがいいキャラだった。2014/03/16

文庫フリーク@灯れ松明の火

146
なんつー所で終わりにしやがるん・・失礼、つい暴言が(汗)訂正‐なんという幕切れをなされるのですか、越谷さん。仕掛けられた投げっ放しジャーマンに気付かず、次のページめくりましたとも。きっちり12行書かれた最終ページは確信犯!たった一人の坂越高校文芸部。小柄な部長は流行外れの黒いセルフレームのメガネに広い額と小さな目、無駄に豊富な知識持つ河本博士。あだ名は〔ハカセ〕その友人にして文芸部の居候・桶井陸は身長こそ170センチに届かぬものの、体重98キロ・ウエスト115センチ。あだ名は〔ブーちゃん〕→続く2012/10/10

おしゃべりメガネ

140
青春モノで読みやすさはある意味、右に出るモノがいないと思われる越谷さんの平和な青春物語です。太めで汗かきな「桶井」君と文芸部部長「ハカセ」が展開するコメディテイストバッチリなドタバタを読みやすさ満点で書いています。他作品もそうですが、越谷さんは本当にキャラを確立させるのがウマいです。主要人物それぞれがとても魅力的で、好き嫌いなく、みんなを大切に扱いたくなる人物ばかりです。こういう高校時代、過ごせるのなら過ごしてみたかったかなぁと40手前にしてしみじみと感じてしまいます。アッサリしてとても愉快な作品でした。2014/08/15

myunclek

116
女の子を異性として意識し始める可愛いお年頃。ちっとも格好良く無い子供たちの不器用な恋心だけに、とてももどかしい。チクンと胸が痛む越谷オサムの青春物語。2016/05/19

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