あの図書館の彼女たち

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あの図書館の彼女たち

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  • サイズ 46判/ページ数 460p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488011130
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1939年パリ。オディールはアメリカ図書館の司書に採用された。文学を愛する彼女は熱心に仕事に取り組むが、ついにドイツと開戦。図書館は戦地の兵士に本を送るプロジェクトを始める。だがドイツ軍がパリ市内に入り、ユダヤ人の利用者に危機が訪れる。利用者のために図書館員が考え出した方策とは――。戦下のパリと1980年代のアメリカを舞台に、オディールの波瀾万丈の人生と、ナチス占領下の図書館員たちの勇気を描く感動作!

内容説明

1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は水を得た魚のように熱心に仕事に取り組み、女性館長や同僚、そして個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトに取り組み始める。しかしドイツ軍がやってきてパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ…。1983年アメリカ、モンタナ州フロイド。12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人、オディールと知り合いになる。リリーはオディールの家に出入りしてフランス語を教わるようになり、二人の間には世代を超えた友情が芽生えていく。だがリリーは、しだいにオディールの謎めいた過去が気になりはじめ…。人々にかけがえのない本を届け続けた、図書館員たちの勇気と絆を描く感動作!

著者等紹介

チャールズ,ジャネット・スケスリン[チャールズ,ジャネットスケスリン] [Charles,Janet Skeslien]
アメリカのモンタナ州とパリに拠点を置く女性作家。2009年刊行のデビュー小説Moonlight in Odessaはメリッサ・ネイサン賞のロマンティック・コメディ小説部門賞を受賞し、“パブリッシャー・ウィークリー”誌で2009年秋のデビュー作品トップ10のひとつに選ばれ、10か国語に翻訳されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

122
パリのアメリカ図書館は、第一次世界大戦中に米国の図書館から戦地の兵士たちに送られた本を基に“戦争という暗闇のあとに、本という光がある”という理念で1920年創設された。実話を基にしたフィクション。1939年20歳のオディールは司書となり、その後ナチスに支配されたパリでユダヤ人も含め外国人にも本を届け続けた。1983年12歳のリリーは米国モンタナ州フロイドで高齢の隣人オディールにフランス語を教えてもらう。戦時下の若かりし頃のオディールと米国で寡婦となった彼女が交互に描かれ、やがて彼女の秘密が明かされる佳作。2022/07/27

アン

113
実話を基にした勇気と愛の物語。1939年パリ。アメリカ図書館で憧れの司書となったオディールは周囲の人々と交流を深めながら充実した日々を。しかしナチスがパリを占領しユダヤ人の活動は禁じられていき…。約40年後のアメリカ。戦争を経験し喪失を抱えたオディールと母親を亡くし悲しみに沈む隣家に住む少女リリーは、年齢差を超え心を通わせていくことに。戦時の司書達の情熱や苦難が鮮明で、図書館の存在や心の糧となる本がどれ程支えになったことか伝わってきます。尊厳や献身的想い、赦しと救い。希望の光がきっと新たな扉の向こうに。 2022/05/26

R

102
第二次大戦下のパリにおけるアメリカ図書館の歴史を描きつつ、そこでのある裏切りによる葛藤が、現在の少女の些細な事件に投影されてといった感じで、歴史ものとして重厚だけども、そこにあった人間の想いや感情の揺れは今ある、手近なそれと変わりないとも思える内容で凄いよかった。戦争が大したことないのではなく、戦時下での葛藤も、今ある葛藤と同じ根によっておこる、その結果の重さが異なるわけだが、初動ともいうべきところは人間の根源的なものだと思わされた。重いけど幸せな終わりでよかった。2022/08/13

ぶんこ

88
パリに実在する「アメリカ図書館」が舞台で、著者がここで働いていたことから、第二次世界大戦時に図書館で起きていた実話を元に書かれた本でした。戦地に本を送っていたこと、図書館を開いていたこと、利用を禁止されたユダヤ人へ密かに本を届けていた事。全てに司書たちの深い図書館愛、信念、誇りを感じて感動しました。ただ単なる「素晴らしい」と称賛するだけではなく、同僚やボランティアの人への嫉妬から「言ってはいけない事、やってはいけない事」をしてしまった主人公の苦悩が鮮やかに描かれていて、辛い読書でもありました。お勧めです。2022/08/06

泰然

85
パリの米国図書館を舞台に戦時下の文化希求、勇気と友情、希望と辛酸なまでの館員たちの錯綜する運命、後期近代女性達の人生が、80年代のモンタナ州の少女の青春物語とカットバックで描かれる。パリは燃えているか、の旋律のような「人間の愚かさと弱さ」に心苦しくなる。自由と平和と人間性の象徴的空間ともいえる図書館(アメリカ図書館なのがミソ)の寡黙ながら誇り高き豊かさに気付かされる。作中に登場する文芸作品は多彩で『野生の叫び』や『モヒカン族の最後』などパリの華のなかに新大陸の無骨さが登場する知的妙味さで読者を時代に誘う。2022/09/24

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