出版社内容情報
神話にはメンタルが弱かったり、戦に負けたりと、え?と思う逸話がたくさん。神は特別な存在でしょうか?日本人がつきあってきた神々のことを学んでみませんか。
内容説明
神さまって何でしょう?完全無欠で人間を超えた力を持つ特別な存在?意外にも神々は神話の中で人間味あふれた姿で描かれています。日本人はどんな神々とつきあってきたのか見てみましょう。
目次
第1章 日本人と神
第2章 世界はどのようにしてできたのか
第3章 永遠の命と有限の命
第4章 天をつかさどる神
第5章 人々が求める英雄の姿
第6章 神さまだって恋をする
第7章 人間にはない能力を持っている
第8章 動物の姿をしている神
第9章 人々の暮らしの中の存在
第10章 もとは人間だった?!
著者等紹介
平藤喜久子[ヒラフジキクコ]
1972年山形県生まれ。学習院大学大学院博士課程後期修了、博士(日本語日本文学)。國學院大學教授。専攻は神話学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
20
ちくまプリマーだから中高生向きの軽~いまとめ方だろうと予想はしていたが、予想以上の軽さで既に知っていたりなんとなく聞いたことのある話が多かった。日本の歴史や伝統を、そういった「なんとなく聞いたことある」神様や寺社等から触れてみるきっかけ作りにはなるかもしれない。人生いろいろ、神様もいろいろ。 2022/04/26
こつ
13
YA向けでとてもわかりやすく日本神話への理解が進みます。安倍晴明の話など、名前をうっすら知っているくらいだったので収穫でした。人と神が当たり前のように交わって生きている話を、今の感覚だと御伽噺として受け取ってしまいそうですが、古代の人は真実として、また大事にしていたことが不思議な感じします。古代の人の生活は不思議と隣り合わせだったのかとも思いました。2022/02/25
mazda
11
神はGodと訳されると思いますが、西洋で言うGodと日本の神とは大きく違うと思います。Godは1人しか指してないと思いますが、日本では八百万の神と言われるように、たくさんの神様が存在します。その神様たちが、互いに話し合う様が古事記に描かれています。イザナギとイザナミからヒルコが生まれたとき、天照大神が天の岩戸に隠れたときなど、日本人らしい思考の原点を見るような気がします。神話を知ることは、今の私たちを知ることと同義だと思います。昨日は建国記念の日、誰が建国したのかさらっとこたえられるようにしたいものです。2022/02/07
ユウユウ
10
中高生向け。日本の神様の名前もなかなかに覚えにくいですね。2022/01/13
遊未
9
本来の神々だけでなく、小野篁、安倍晴明、天神さま、捨てられたヒルコや敗者となった神。ストーリーが多少前後したり、はしょったりがあるので、一通り知らないと感動が薄いかも?でも、とても楽しくさらっと読めます。出発点に良し気楽に読むに良しの一冊でした。2021/12/31