ちくま学芸文庫<br> 装飾と犯罪

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ちくま学芸文庫
装飾と犯罪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510891
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0152

出版社内容情報

近代建築の先駆的な提唱者ロース。有名な「装飾は犯罪である」をはじめとする痛烈な文章の数々に、モダニズムの強い息吹を感じさせる代表的論考集。

===

ハプスブルグ帝国の末期に生まれ育ちながら、近代建築の地平を切り拓いた先駆者ロース。その装飾を排した建築作品は、当時のウィーン社会において物議を醸すことになる。文筆活動においても舌鋒鋭くラディカルな文化社会批評を展開したが、本書はそのうち重要な論考を精選した一冊である。有名な「装飾は犯罪である」をはじめとした過激な発言に満ちている一方で、ギリシャ・ローマを範とするような古典主義的な思考も随所に覗く。幅広い交友関係を反映して、シェーンベルクやココシュカなども登場。急速な変化を遂げる激動の世紀末・20世紀初頭のウィーンを中心に、モダニズムの強い息吹に触れることができる。

===

装飾が生みだされないことこそ
我々の時代が偉大な証だ――

近代建築の過激な夜明け

===

【目次】
ウィーン・プラターの旧万国博覧会、ロトンダ展示会場において展示された室内空間について
デラックスな馬車について
建築材料(マテリアル)について
被覆の原則について
ポチョムキンの都市
女性と家
建築における新・旧二つの方向 ── 最近のウィーンの芸術思潮を十分考慮した上での比較検討
馬具職人
ウィーンにおける最も素晴しい内部空間、最も美しい貴族の邸館、最も美しいが近々取り壊しの運命にある建築物、最も美しい新建築、最も美しい散歩道
住居の見学会
余計なこと(ドイツ工作連盟)
文化の堕落について
装飾と犯罪
ミヒャエル広場に面して立つ建物についての
二つの覚え書とその補章
建築について
私の建築学校
ベートーヴェンの病める耳
カール・クラウス
郷土芸術について
ペーター・アルテンベルクとの別れにあたって
住まうことを学ぼう!
シカゴ・トリビューン新聞社社屋 ── 柱コラムとしての建築
アーノルト・シェーンベルクと同時代人達
近代の集合住宅
ヨーゼフ・ファイリッヒ
オスカー・ココシュカ
訳註・解説

内容説明

ハプスブルグ帝国の末期に生まれ育ちながら、近代建築の地平を切り拓いた先駆者ロース。その装飾を排した建築作品は、当時のウィーン社会において物議を醸すことになる。文筆活動においても舌鋒鋭くラディカルな文化社会批評を展開したが、本書はそのうち重要な論考を精選した一冊である。有名な「装飾は犯罪である」をはじめとした過激な発言に満ちている一方で、ギリシャ・ローマを範とするような古典主義的な思考も随所に覗く。幅広い交友関係を反映して、シェーンベルクやココシュカなども登場。急速な変化を遂げる激動の世紀末・20世紀初頭のウィーンを中心に、モダニズムの強い息吹に触れることができる。

目次

ウィーン・プラターの旧万国博覧会、ロトンダ展示会場において展示された室内空間について
デラックスな馬車について
建築材料について
被覆の原則について
ポチョムキンの都市
女性と家
建築における新・旧二つの方向―最近のウィーンの芸術思潮を十分考慮した上での比較検討
馬具職人
ウィーンにおける最も素晴しい内部空間、最も美しい貴族の邸館、最も美しいが近々取り壊しの運命にある建築物、最も美しい新建築、最も美しい散歩道
住居の見学会
余計なこと(ドイツ工作連盟)
文化の堕落について
装飾と犯罪
ミヒャエル広場に面して立つ建物についての二つの覚え書とその補章
建築について
私の建築学校
ベートーヴェンの病める耳
カール・クラウス
郷土芸術について
ペーター・アルテンベルクとの別れにあたって
住まうことを学ぼう!
シカゴ・トリビューン新聞社社屋―柱(コラム)としての建築
アーノルト・シェーンベルクと同時代人達
近代の集合住宅
ヨーゼフ・ファイリッヒ
オスカー・ココシュカ

著者等紹介

ロース,アドルフ[ロース,アドルフ] [Loos,Adolf]
1870‐1933年。現チェコ共和国ブルノ生まれ。米国滞在を経て、ウィーンとパリを中心に活動、近代建築の先駆者となる。建築思想や社会文化批判について講演を行い、多くの論考ものこしている。代表的な建築作品に、ロースハウス、ケルントナー・バー、ミュラー邸等

伊藤哲夫[イトウテツオ]
1942年生まれ。早稲田大学大学院修了。スイス、ドイツの建築設計事務所勤務。国士舘大学教授、ウィーン国立美術工芸大学客員教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobi

55
日本なら昭和初期、にロースが手がけた住宅は、今でも斬新。直線主体の揺るぎない空間、それでいて感じる暖かみ。木・石の生かし方、建具の造形、天井壁の色使い等が見せる表情の多彩さ。土地の景観、建物の空間に住まう人間がいかに感じるか、を思い描く卓越した力。その彼の論文や講演録もまた、時代を超えて訴えてくる力強さがある。当時の人々の感覚や日常がそうだったのか、という発見も多々。郵便馬車の馭者は唄を歌い、(それまで布を巻いていた)真鍮製のベッドを簡素と感じ、集合住宅の講演会ではリンゴ酒はどこで作るのかとの質問が出る…2022/03/06

ステビア

17
装飾するは近代人にあらず2023/06/07

Ramo

3
装飾信者には衝撃的2023/10/03

oDaDa

2
まさかここまで読みやすいとは!なぜ「装飾は犯罪」か?ロースは明快に事例をもって語っている。それはモダニズムの幕開けだった!リングシュトラーゼとユーゲントシュティール(ゼツェシオーン)を徘徊するポチョムキンの霊!田中純『建築のエロティシズム』も併せて参照のこと。ヴァーグナーへの手放しの賛美もあって面白い。2022/02/24

たぬき

1
「装飾は罪悪である」という言葉が独り歩きしがちだが、ロースの微妙な言い回しから、モダニズムが装飾を取り除くどころか、実は当のモダニズム自体が装飾を生み出していた、ということがよく理解できる、一人二役の奇妙な本。つまりひっくるめてモダニズムの構成自体を捉え直すような射程で書かれているわけだが、そのためか、ほぼ理解されない運命にある(この本についての言及で的を得ていると思う文章をほぼ見たことがない)。ゼンパーやリーグルもこの線で読み直したくなる気にさせられる。2022/04/18

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