ちくま学芸文庫<br> 創造的進化

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ちくま学芸文庫
創造的進化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 518p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093073
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C0110

内容説明

生命は、「生の弾み“エラン・ヴィタル”」を起爆力として、不断の変形を重ねてきた。目的的ではなく、多様な方向に自由な分岐を繰り返す生命の進化の過程―それはわれわれの意識にも通じるものである。時間、意識、身体、記憶―超越論的存在を直観的把握によって解明しようとしてきたベルクソンが、さらに生命の根源へと思索を深める。刊行するや全世界で反響を呼び、生命概念を刷新するとともに、ベルクソンの名を高めることとなった主著。ちくま学芸文庫版オリジナル新訳。

目次

第1章 生命進化について―機械論と合目的性
第2章 生命進化の分岐する諸方向―麻痺、知性、本能
第3章 生命の意義について―自然の秩序と知性の形式
第4章 思考の映画的メカニズムと機械論の錯覚―諸体系の歴史についての手短な考察、実在的な生成と疑似進化論主義

著者等紹介

ベルクソン,アンリ[ベルクソン,アンリ][Bergson,Henri]
1859‐1941年。パリ生まれ。旧来の認識論の限界を超えるべく実証主義の手法を採り入れ、すべてを持続の相の下に捉え直し、直観によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立した。1900‐1921年コレージュ・ド・フランス教授。第一次大戦頃より政治的発言や活動も多く、1927年にノーベル文学賞を受賞

合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。明治大学教授。フランス思想史

松井久[マツイヒサシ]
1972年生まれ。法政大学大学院博士後期課程哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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加納恭史

22
アンリ・ベルクソン(1859~1941)はパリ生まれ。旧来の認識論の限界を超えるべく実証主義の手法で、すべてを持続の相の下に捉え直し、直感によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立した。1927年ノーベル文学賞を受賞。彼らの著「笑い」から私は強く魅了されて、喜劇や文学の造詣が深く、哲学も独特なものがあるので、次にこの本を読む。ダーウィンの進化論から創造の進化を類推。ダーウィンの進化論は弱肉強食だけでない。植物、動物、人間の進化は過去から持続する。他の進化論スペンサーなども類推し対比する。2023/10/04

Bartleby

22
積読してたけど読んでてこんなに楽しい本だったなんて。知性は生成する実在そのものを捉えるのではなく、不活性なものをばらばらに扱う。知性は進化の過程で本能などから分岐してきた能力のひとつに過ぎない。ベルクソンはこの本で当時調べられる限りの進化論の学説を検討しながら、知性の発生とその限界を解き明かしていく。知性と対置される直観(本能)をどのように取り戻すのか、その点はあまり論じられていない。けれども知性と直観の両方を備えた、人間を超えた人間像を創造しようというベルクソンの大胆な目論見が垣間見えるようで面白い。2013/08/16

Bartleby

15
少なくとも3回は通読したがいまだに理解した気がしない。細かい議論のところ。ホワイトヘッドの哲学が相対論と量子力学の産物とすれば、本書は進化論による生物学革命の産物。何より、生命の捉え方が内在的で自己肯定的で読んでいて力が湧いてくる。かたくなに構成に対して否定的なところが面白い。まぁカント批判の書でもあるから論旨上しかたがないのだけど。ロマン主義と親和性がある。そういえばホワイトヘッド哲学もイギリスのロマン主義文学に多くを負っているはずだが、このへんのことについて誰が論文に書いていないだろうか。2023/06/15

古川

10
19世紀から20世紀の変わり目においてホットな話題であった進化論について、スペンサーの社会進化論とダーウィンの自然淘汰説を否定的に論じつつ、それを足掛かりにして古代ギリシャから続く哲学や科学をすべて知性から生じた静的な物質しか扱えないものと断じ、それによって動的なものである進化を正しく認識できていないとし、進化は機械論的なものではなく「生の弾み(エラン・ヴィタール)」であると説く。知性と本能、物質と生命、静と動、とあらゆるものが竹を割ったように明快に二元論で処理されていき、非常に爽快ではある。2018/08/18

Omelette

10
頭を柔らかくさせられる書物。機械論的な世界観に真っ向から挑む。機械論は、機械をモデルに生命現象を理解しようとする。ここでは逆に、生命現象を基本的な事態としてみなしましょうと(のちのハイデガーのアプローチにつながる)。じゃあ生命現象とは何なのかというと、それは連続的な創造で、物質の必然性に抗して、そこになるべく多くの未決定を差し挟もうとするチャレンジ。貯金というか、余裕というか、自由度を高めようとするのが、生命一般が目指すところ。なので、生命現象のすべてを、いったんその文脈に戻して理解してみよう、という提起2010/11/03

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