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ちくま学芸文庫
漢字の文化史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090669
  • NDC分類 821.2
  • Cコード C0180

内容説明

太古の昔は神と人間をつなぐものとして、のちには行政文書・書物などを記録するために欠かせない手段として使われてきた漢字。「文字はそれが書かれた素材と一体のものに捉えられなければならない」という観点から、本書では出土文物を手がかりに、漢字の成り立ちと、漢字をめぐる人々の歩みを追う。亀甲や牛骨に刻まれた甲骨文字、天子のシンボル・鼎に残された銘文、銅剣を飾る華麗な鳥書、古の書物を今に伝える竹簡・木簡…。中国文明を支え発展させてきた原動力ともいえる漢字の歴史に迫る、ユニークな漢字史への招待。

目次

第1章 漢字の誕生をめぐって
第2章 文字文化の黎明期
第3章 文字文化の多様化
第4章 文字文化のひろがり
第5章 漢字研究のはじまり
第6章 古代日本と漢字

著者等紹介

阿辻哲次[アツジテツジ]
1951年生まれ。京都大学文学部中国語学中国文学科卒業。同大学大学院博士後期課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。中国語学のうち、とくに漢字を中心とする文化史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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quinutax

1
このタイトルから想像していたのは漢字そのものの変遷だったが、実際には中国の長い歴史の中で、殷の甲骨文字を皮切りに石、木、竹などに書かれた文字の発掘の経緯とその文字の重要性、書体の変遷などであった。中国史に疎い自分には、難しい所もあったが、史実、中国史の主要人物と書の発見の関連が滅法面白く、結構スリリングでした。これも一つの文化史なんだなあと。2017/07/11

へくとぱすかる

0
阿辻さんの本も、もう何冊目かな。ふつうの漢字関係の本なら、さらっと触れるだけの出土物をくわしく解説。漢字がその媒体とけっして無関係ではないことを教えてくれます。失われた文献が現代に出現するような発掘は今でも続いているので、これからも歴史のイメージが書き換えられていくのでしょう。後世の時代感覚をさかのぼって適用することは、思わぬミスにつながるということも教訓として覚えておきたい。2013/12/07

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