ちくま新書<br> だからフェイクにだまされる―進化心理学から読み解く

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ちくま新書
だからフェイクにだまされる―進化心理学から読み解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074799
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0211

出版社内容情報

人がフェイクニュースや嘘にだまされてしまう7つの心理的トリックを取り上げ、「疑う」態度を身につけることを推奨し、かつ社会的制度作りも必要なことを解く。

内容説明

「フェイクニュース」が、社会に只ならぬ影響を与えるようになって久しい。コロナ禍でも、誤情報が人々を撹乱している。本書では進化心理学を基にフェイクニュース、ひいては人と情報を取り巻く遺伝的・文化的背景を解き明かす。これにより、人々が「なぜだまされてしまうのか」「なぜ広めてしまうのか」が理解できるはずだ。そのうえで個人の情報リテラシー力強化による努力だけではなく、社会的な制度や取り組みが必要とされる背景にも触れる。

目次

第1章 見かけがつくるフェイク―演出までには至らぬ装い
第2章 共感に訴えるフェイク―人の話を信じる理由
第3章 言語が助長したフェイク―想像の果たす役割
第4章 自己欺瞞に巣くうフェイク―承認欲求の暴走
第5章 科学の信頼を利用したフェイク―未来予測の限界
第6章 誤解から生じるフェイク―行動選択の偏り
第7章 結束を高めるフェイク―部族意識の功罪
終章 フェイクとどのように対峙していくか

著者等紹介

石川幹人[イシカワマサト]
1959年東京生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部教授。東京工業大学理学部応用物理学科(生物物理学)卒。同大学院物理情報工学専攻、企業の研究所や政府系シンクタンクをへて、1997年に明治大学に赴任。人工知能技術を遺伝子情報処理に応用する研究で博士(工学)を取得。専門は認知科学で、生物学と脳科学と心理学の学際領域研究を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

56
フェイクと進化には密接な関係があった。現代社会にはびこるウソ、フェイクニュースにだまされないためには、やっぱりほんとうの 科学的態度が大切なのだと感じた。それと基本的な知識をもっているかどうか。たとえば、商品の効能を使用前・使用後で比較しても、正しく検証したことにならない(では、どうしたらいいかは、本書を読んでね)。テレビから得られる情報がフェイクだったりすると、消費者としての問題だけではなく、政治、民主主義にもかかわっているわけだから、生活、はては生命までをおびやかしかねない。自分の心の特性を知ろう。2022/05/26

チャー

22
認知科学者の著者が日常生活の中で見られるフェイクについて解説した本。情報そのものの信憑性から、信じてしまう環境的な要因、人が信用してしまう仕組みなど、多くの視点で多角的に分析しており興味深い。社会や環境の構造、或いは人の心理学的な仕組みが、ある程度信用する方向にできているという指摘は新たな気づき。共感や印象に訴える情報は誤認を誘発する危険性があるという点は確かにと思う。科学的に調べ考えることでフェイクによる被害は下げられるが、落ち着いた検証が必ずしも興味を引くものではないという指摘はなるほどと感じた。2023/03/17

まゆまゆ

20
フェイクニュースになぜだまされるのか、その原因を人間の進化論に見出そうとする内容。周囲との協力によって進化してきた人間にとって、周囲に対して嘘をつく必要もなく与えられる情報に疑うことなどなかったが、現代の社会環境においてはそれが叶わず信憑性を自分で判断できなくなっている。にも関わらず、情報を信用する人間の心理が標準であることは変わっていないためにミスマッチが起きている、と。2022/08/24

リットン

17
なにをフェイクとするかは難しいし、人間は物語をつくることで発展してきた側面もありフェイクは不可分とも言える。とはいえ、人間の心理の複雑さ、集団の複雑さ、ひいては自分自身の認知の不完全さを認識せずに、技術とUIUXの洗練で垣根が下がったネットにおいて暴走が見られる。技術的な発展と世の中への浸透に対して、人間そのものの理解(というよりは、理解しきれない複雑なものだという無知の知に近い理解)が追いついていないように思われる。そういうところに人文系の学問の必要性はあるんじゃないのかなあ。2022/06/09

noko

11
陰謀論などに騙される人はなぜ騙されるのかを、進化心理学から考えてみた。進化心理学でみると人類は協力上手な猿である。草原で生活していた頃の協力集団にはフェイクはなかった。嘘をつくと集団から追い出され路頭に迷うから。文明の時代になり、裏切っても路頭に迷わなくなった。悪いフェイクが出てきた。新聞に嘘を書けば信用を失い、売れなくなるが、フェイクニュースでも面白いと蔓延する。注目されると広告収入が入るシステムは、フェイクが広がりかねない。ただの陰謀論の解説本ではなく、進化や心理学から騙される過程を分析している。2023/10/05

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