ちくま新書<br> ルネサンス 情報革命の時代

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ちくま新書
ルネサンス 情報革命の時代

  • 桑木野 幸司【著】
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  • 筑摩書房(2022/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074744
  • NDC分類 230.51
  • Cコード C0220

出版社内容情報

新大陸やアジア諸国から流入する珍花奇葉、珍獣奇鳥、玄怪な工芸品……。発見につぐ発見、揺らぐ伝統的な知。この情報大洪水に立ち向かう挑戦が幕を開けた!

内容説明

新大陸やアジア諸国から流入する大量の珍花奇葉、珍獣奇鳥、玄怪な工芸品…。西欧のルネサンスは、情報の大洪水に見舞われ、中世までの伝統的な知のフレームが大きく揺らいだ時代であった。さらに「古代」という過去の発見、新たな救済の道の発見(宗教改革)、宇宙や身体内部の発見(天文学や解剖学)…まさに発見につぐ発見の時代相だ。この未曾有の知の大爆発に、果敢に立ち向かった人々がいた。膨大な言葉と物を集め、分類を工夫し、印刷メディアと人工記憶を駆使しながら、独創的な知のソフトウェアの開発をめざす挑戦が幕を開ける!情報革命がもたらしたルネサンス文化を読み解く。

目次

プロローグ 情報爆発の時代
第1章 ルネサンスの地図の世界
第2章 百学連環の華麗なる円舞
第3章 印刷術の発明と本の洪水
第4章 ネオラテン文化とコモンプレイス的知の編集
第5章 記憶術とイメージの力
第6章 世界の目録化―ルネサンス博物学の世界
エピローグ 「情報編集史」の視点から見えてくる新たなルネサンス像

著者等紹介

桑木野幸司[クワキノコウジ]
1975年静岡県生まれ。千葉大学工学部卒。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位修得退学。博士(美術史、ピサ大学)。大阪大学大学院文学研究科教授。専門は西洋美術・建築・都市史・ルネサンス思想史。第8回(2011年度)日本学術振興会賞、地中海学会ヘレンド賞、2019年『ルネサンス庭園の精神史』(白水社)でサントリー学芸賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

39
古典発掘と新大陸発見、印刷術の普及などにより爆発的に情報が増えたルネサンス期のイタリアで、知識人たちがそれらの膨大な情報をどのように分類し、整理し、記憶し、アウトプットに活用しようとしてきたかを解説した新書。著者は記憶術の人。2022年刊。本書自体もネオラテンに代表されるフィロロジックな人文的知の世界と、科学的手法による理系的知の世界がカオスに混ざり合っている。一人の天才が何でもかんでもやっちゃおうとしてある程度できてしまうところがルネサンスらしいというか、この時代の知識の広さと浅さを表しているというか。2022/08/26

MUNEKAZ

21
本書の切り口は「情報」。新大陸の発見や新航路の開拓により大量に流れ込んできた情報を、当時の知識人たちがどう捌いてきたか。万能の天才が森羅万象の事物を把握しようと四苦八苦する姿は、なんだかひと昔前のオタクを思わせて面白い。ポイントなのは、彼らが新しい情報を既存の古典の枠組みで理解しようとしていたこと。実際の生態よりも文学的な修辞や付随するメタファーに詳しい植物図鑑など、現代の目から見るとヘンテコな有様も、最先端の知の在り方だったのだ。際限なく流れてくる情報を、いかに整理し活用するかという普遍的な問題である。2022/09/26

さとうしん

19
情報伝達と情報整理という側面に着目したルネサンス史。再発見されたラテン語の古典から(中国で言う)類書的な営みがなされていくさま、記憶術から古代の神々の典型的なイメージが定着していくさまなど、興味深いトピックは数あるが、最も印象に残ったのは、特に植物に関する古典の記述の不備からの実地観察や比較分析の必要性が高まり、自然そのものの探究が始まったという流れ。これは日本で医学に関する漢籍への不満から、蘭学書を片手に杉田玄白らが人体解剖を行ったことを想起させる。東アジアのルネサンスにも思いを致させる書となっている。2022/08/05

ユウヤ

4
大量の情報が流れ込んできたとき、それらをどのように認識し、整理し、解釈し、伝えるか、という現代のわれわれが日々葛藤していることはルネサンスの時代を生きた人々にとっても大きな課題だった。飾られた文言より、いかにして事実のみを客観的に伝えるか、という表現方法が重視されていく風潮は今を生きる私たちも体感している。ルネサンスを「情報」という観点から読み解くと全く違う姿が見えてくる。私にとって刮目の書であると同時に、著者の文章表現に魅惑され続けた一冊だった。2022/08/25

monado

4
印刷術によって爆発的に膨れ上がった情報をルネサンス人がいかにして格闘してきたのかを、さまざまな切り口からつまびらかにしていく。 まったく知らない話もどんどんでてきて、新書とは言え、研究書数冊分の情報が圧縮されており、大変読み応えがあった。2022/05/26

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