出版社内容情報
ヨーロッパはなぜ東西陣営に分断され、緊張緩和の後は一挙に両陣営が統合されたのか。経済、軍事的側面にも注目しつつ、最新研究により国際政治力学を分析する。
内容説明
ヨーロッパはいかに二つの陣営に分断され、ベルリンの壁はどう築かれたか。ベルリンの壁崩壊から、なぜ分断が一挙に統合へと向かったのか。ドイツ問題を軸に、東西間の対立と緊張緩和の過程を描き、冷戦の国際政治力学を浮き彫りにする。さらには、軍事的・経済的な対立と緊張緩和が交錯するドラマが活写される。ブレグジットで欧州統合が大きな曲がり角を迎え、世界が再び地域主義の様相を呈しているいまこそ参照すべき、最新研究に基づく現代ヨーロッパ国際政治史入門
目次
第1章 ヨーロッパの分断―一九四五~四九年
第2章 冷戦の軍事化と経済的分断―一九四九~五三年
第3章 二つのドイツと二つの同盟―一九五三~五五年
第4章 東西両陣営の動揺―一九五六~五八年
第5章 第二次ベルリン危機と同盟の分裂―一九五八~六四年
第6章 対話と軍拡の時代―一九六四~六八年
第7章 ヨーロッパ・デタント―一九六九~七五年
第8章 混在する緊張と緊張緩和―一九七六~八四年
第9章 終焉の始まり―一九八五~八九年
終章 ドイツ再統一とヨーロッパ分断の終焉―一九八九~九〇年
著者等紹介
山本健[ヤマモトタケシ]
1973年生まれ。西南学院大学法学部教授。一橋大学大学院修士課程修了。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)国際関係史学部博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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