ちくま新書<br> 入門 近代仏教思想

個数:
電子版価格
¥825
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
入門 近代仏教思想

  • 碧海 寿広【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 筑摩書房(2016/08発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 16pt
  • ウェブストアに9冊在庫がございます。(2024年05月02日 01時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480069115
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0215

出版社内容情報

近代日本の思想は、西洋哲学と仏教の出会いの中に生まれた。井上円了、清沢満之、近角常観、暁烏敏、倉田百三らの思考を掘り起こし、その深く広い影響を解明する。

碧海 寿広[オオミ トシヒロ]

内容説明

近代思想としての仏教は、西洋哲学との出会いの中から生まれた。仏教を哲学的な宗教として捉え直した井上円了や清沢満之の思想は、日本の独創的哲学の原点となり、やがて明治後期には青年たちの人生の指針たり得るような、教養としての仏教思想が一大ブームを迎える。『歎異抄』を典拠とした近角常観や暁烏敏、倉田百三らの仏教思想は、大正教養主義のうねりを経て、やがて昭和の戦火の中に突入していく―仏教が近現代人の思考に及ぼした、深く広い影響を解明する野心作。

目次

序章 近代仏教の形成と哲学
第1章 仏教の哲学化―井上円了
第2章 哲学と信仰のあいだ―清沢満之
第3章 宗教体験と伝統―近角常観
第4章 読書による救い―暁烏敏
第5章 私だけの親鸞―倉田百三
終章 近代仏教思想の可能性

著者等紹介

碧海寿広[オオミトシヒロ]
1981年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員。博士(社会学)。専門は宗教学、近代仏教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
日本仏教が近代の衝撃と出会ってからの思想の変遷を追った一冊。清沢満之や暁烏敏といった代表的な仏教思想家を年代ごとに追うことによって、同時に近代仏教がどう変化していったのかもわかるようになっている。哲学から個人の信仰へといった道筋も興味深いが、各思想家の特色もそれに輪をかけて面白い。共通しているのは仏教の危機感だと思うのだが、それを各人が深化させていった道筋にもまた興味を惹かれるなあ。あと全体的に取り上げられているのは真宗関係の人間ばかりであるため、もっと他の宗派、特に日蓮宗などについても知りたいと思った。2016/10/11

to boy

23
再読。江戸時代の寺請制度が無くなり、海外からはキリスト教や西洋哲学、近代科学が入ってきて従来の仏教では社会に受け入れられなくなるとみた5人の近代仏教運動をわかりやすく解説。西洋哲学に対抗しうるものとして仏教を見直したり、歎異抄を従来の宗派とは違う解釈をしてみたりしていて面白い。また著者は変容する近代仏教が政治経済に与えた影響が過小評価されているので再評価のきっかけになればとあとがきで書かれているので機会があれば関連本を読んでみたい。それにしてもこういう本は再読するたびに新しい発見があります。2021/04/04

to boy

20
現代という時間が唐突にあるのではなく過去からのつながりを引きずって今がある、という当たり前のことですが、明治以降の政治、経済、思想、科学はいろいろと研究されているが仏教についての研究が足りないのではないかという若き研究者からのメッセージ。明治、大正期の代表的な5人の仏教者を取り上げ哲学、キリスト教と立ち向かいながら近代化していく仏教(主に真宗)を述べています。難しくて分からないところも多々ありましたが面白く読めました。2016/12/16

nbhd

20
良い本だ。近現代における『2度の仏教危機』(明治初頭の「廃仏毀釈」と戦時期の「大政翼賛」)の間に”仏教者は何を考えていたのか”を概説した本。けど、裏テーマは「”現代の親鸞語り”はいかに形成されたか」だ。親鸞さん本を読むなかで、僕がキナ臭く感じていた「親鸞を通しての自分語り」という方法は、どうやら明治大正期に完成したらしいことがわかる。近角常観は「超越体験」を語り(俺、目覚めた系)、暁烏敏は「信仰告白」(俺、ダメダメだけど系)で親鸞の普及に貢献。書店にある仏教本の大半って、この2つの路線に集約できちゃうね。2016/08/04

nbhd

15
そろそろ別の分野の本を読みたいのだけど、いまだ親鸞さん周辺をぶらついている。残る課題は2つ。ひとつは「なぜ親鸞さんの教えから暴力が発生したのかな?問題」で「一向一揆」が気になっている。もひとつは「教えが教団組織化すると、どうしたってグロくなる問題」だ。で、近代真宗教団の動向をもうちょい掘り下げようと思って再読。いちばん気になるのは、歎異抄の普及に貢献した史上最もラノベチックな名前の暁烏敏パイセン。この人は、念仏総長と呼ばれながらも、文春チックなスキャンダルにまみれた人でもあって、妙な魅力の持ち主だ。2016/08/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11095655
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。