ちくま新書
創刊の社会史

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064554
  • NDC分類 051
  • Cコード C0200

内容説明

創刊号をひもとくこと、それは封印された過去を追体験することに他ならない。そこには、時代の情念がねばりつき、出版人の生あったかいドラマが織り込まれている。本書では、「an・an」「POPEYE」「non・no」「JJ」「CanCam」「Olive」「Hot‐Dog PRESS」「BOON」「GON!」「egg」「小悪魔ageha」などなど、70年代以降の若者雑誌をたどりながら、読者がメディアをどのように受容してきたのかをみていく。

目次

第1章 それは「山師」である。
第2章 それは「柳の下」である。
第3章 それは「瀬踏み」である。
第4章 それは「黒船」である。
第5章 それは「伴走者」である。
第6章 それは「兄弟姉妹」である。
第7章 それは「カレ誌」である。
第8章 それは「アウトサイダー」である。
第9章 それは「キャットファイト」である。
第10章 それは「青田刈り」である。
第11章 それは「忘れたい過去」である。

著者等紹介

難波功士[ナンバコウジ]
1961年大阪府生まれ。博報堂に在職中、現東京大学大学院情報学環にて修士号を取得。現在、関西学院大学社会学部教授。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

17
百花繚乱・死屍累々。2020/04/18

Takayuki Oohashi

12
図書館で見かけて、借りて一応、全部目を通したのですが、ほとんど、「an・an」や「JJ」などのファッション誌の栄枯盛衰の話で、肩透かしを食らいました。少し「OUT」などのサブカル誌に触れている程度です。あと、雑誌の紹介が羅列的に書いてあるだけで、構成に山がないような気がしました。だから流し読みでした。でも、糸井重里や中森明夫など、昔の雑誌に引っ張りだこだった文化人の名前が載っていて、それで当時の雑誌の雰囲気などが分かったような気がします。他のジャンルの雑誌のことが述べられていたら見方も変わったと思います。2016/06/21

新田五郎

4
ファッション誌を中心とした雑誌の変遷。本書を読むと(著者の意図的なチョイスも含めて)80年代までいかにオタク向けの雑誌がなかったか思い知らされる(月刊 OUTはかろうじて紹介されているが)。これではいわゆる「おかん服」をみんな着ていても当然だし、90年代に入って静かなる怨念が噴出しても仕方のないところだろう。「だれがターゲットとされてきたか」より「ターゲットとされていない存在」の方が気になった。 2011/02/03

ぐうぐう

4
雑誌がいかなる時代の要請で創刊され、いかに読者を取り込んで行こうと姉妹誌がさらに創刊されていくかを綴った日本の雑誌史戦国絵巻といった内容。若者向けのファッション誌・ライフスタイル誌に比重が置かれているのがやや残念だが、一人でも読者を逃さぬようにと姉誌やOG誌を創刊し、自社内で読者をバケツリレーしていくファッション誌の壮絶さが印象深い。2009/04/11

kabeo

2
ファッション系の雑誌はほとんどなじみがないので流し読みだが、細かい雑誌の傾向の違い、創刊の経緯など、楽しめた。2019/01/13

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