出版社内容情報
戦争と震災。この二つの危機に対し、内村鑑三はどのように立ち向かったのか。聖書学の視点から、その聖書読解と現実との関わり、現代的射程を問う著者畢生の書。
内容説明
戦争と震災。この二つの危機に対し、内村鑑三はどのように立ち向かったのか。彼の戦争論はいかに変転し、震災論はどこへ行きついたか。本書は、聖書学の視点から、内村の聖書研究に基づく現実との格闘を、厖大な文章や数々の足跡に寄り添いながら追っていく。そこから浮き上がる思想的可能性と現代的射程とはいかなるものか。近代日本を代表するキリスト者の地歩を明らかにした、碩学畢生の書。
目次
序章 義についての語り口(美と義;日本文学批判 ほか)
第1章 生涯―二つのJのために(二つのJ;Japan―武士道に接ぎ木されたキリスト教 ほか)
第2章 新約聖書読解と戦争論(日清戦争の義戦論;福音書読解 ほか)
第3章 旧約聖書読解と震災論(大震災の年の夏の日記から;モーセ五書読解 ほか)
終章 本書全体の結びに(卑小にして偉大;いま内村を読むことは ほか)
著者等紹介
関根清三[セキネセイゾウ]
1950年、東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科倫理学専攻博士課程修了。東京大学より博士(文学)、ミュンヘン大学よりDr.Theol.。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授を経て、聖学院大学特任教授。東京大学名誉教授。ウィーン大学・放送大学などで客員教授を務める。専門は、旧約聖書学・倫理学。主要著訳書に『旧約における超越と象徴』(和辻哲郎文化賞、日本学士院賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かおりんご
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