出版社内容情報
この法律で、インターネットとデータの世界は、根底から書き換わる――。
2018年5月25日についにEUで施行された「一般データ保護規則(GDPR)」とは一体何で、なぜいま世界を揺るがしているのか?
インターネットの世界を根底から変えるというその本質を、メディア学の泰斗が緊急出版!
武邑 光裕[タケムラ ミツヒロ]
著・文・その他
若林 恵[ワカバヤシ ケイ]
解説
内容説明
インターネットは、「ユートピア」ではなかった―イーロン・マスク、マーク・ベニオフ、エヴァン・ウィリアムズ…ネットを牽引してきた天才たちは、なぜいまテクノロジーに悲観しているのか?個人情報を搾取するシリコンバレーにつきつけた、EUからの「最後通告」。デジタル広告、ゲーム、IoT…あらゆるビジネスが変化を余儀なくされるGDPR(一般データ保護規則)のもたらす衝撃と、そこからはじまる新しい社会のかたちを探る。
目次
1 「プライバシーの死」とGDPR
2 なぜプライバシーは「蒐集」されるのか?
3 ハイパー資本主義は宗教改革にはじまる
4 個人データの「コモンズ」は可能か?
4.5 “わたし”を離さないで―デジタルアイデンティティのありか
5 漂流するプライバシー―「わたし」は取り戻せるのか?
6 「新たな西部」vs欧州委員会―DECODE(分散型市民所有データ・エコシステム)の挑戦
7 データ・ウォーズ―自己主権の覚醒
8 AIはプライバシーの夢を見るか?
8.5 デジタル広告の箒と鉈―ポスト・フェイスブックの時代の行方
著者等紹介
武邑光裕[タケムラミツヒロ]
メディア美学者。QON Inc.ベルリン支局長。1954年生まれ。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。2017年、Center for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任
若林恵[ワカバヤシケイ]
1971年生まれ。編集者・ライター。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社に入社、月刊『太陽』を担当。2000年にフリー編集者として独立し、以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長に就任。2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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