出版社内容情報
中原 淳[ナカハラ ジュン]
著・文・その他
トーマツ イノベーション[トーマツ イノベーション]
著・文・その他
内容説明
「優秀な人材が辞めていく…育たない…」と悩む人に!「職場の科学」で育成力を高める。7400人の徹底リサーチ×人材開発の研究・理論。
目次
はじめに なぜいま、「女性の働く」を科学するのか?
0 女性活躍推進、何がおかしい?―ロールモデル論を超えて
1 女性が「職場」に求めるもの―スタッフ期
2 女性が「自信」を得る瞬間―リーダー期
3 女性が「管理職」になる日―マネジャー期
4 育児と仕事を両立するには?―ワーママ期
おわりに 「女性視点」から多くの気づきを得た経営者として
著者等紹介
中原淳[ナカハラジュン]
立教大学経営学部教授/立教大学経営学部リーダーシップ研究所副所長/立教大学BLP(ビジネスリーダーシッププログラム)主査/大阪大学博士(人間科学)。1975年北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国マサチューセッツ工科大学、東京大学などを経て、2018年より現職。「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発、リーダーシップ開発について研究している。専門は経営学習論・人的資源開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココロ
19
★★★★ 本書は従来の女性活躍推進に欠けている視点を投げかけていて、それがとても腑に落ちた。 「女性の活躍」とは、職位を上昇させるだけではない。安定的・長期的に働くことも当てはまるのだ。 そのためには、「女性を変えようとするのではなく、女性たちが働いている環境を変えることが必要なのだ」と筆者は主張している。 女性が働きやすい職場を作ることは、結果職場全員の働きやすさに繋がっていく。戦略的無能になっている女性も安心して本来の能力を発揮するだろう。そうすれば組織の総力は高められるはず。 2021/10/20
y_nagaura
12
日本の職場における女性を"最もメジャーなマイノリティ"とし、職場改革のファーストステップとする。 十分なデータと冷静な分析を元にした、日本の職場をよくしたいという情熱を感じるメッセージが心に響きます。2020/02/15
なっぱaaua
10
中原淳先生の本はいろいろ読んできましたが、女性が働き易い職場は皆が働き易い職場になるという論がデータと共に分かり易く解説してあってとても理解し易い構成になっています。女性だけでなく、人事・組織リーダーには一度見て欲しい内容です。女性が管理職になりたがらないのはうちの職場でもそうなんですが、何故なのかがよく分かりました。いずれにしても「放っておかず構うことが大事」「相手のことをしっかり理解する」そんな行動を心がけたいと改めて思う次第です。2018/11/02
Salsaru
6
女性の育成について、例示を挙げて実務的に解説する本。男性に読んで欲しい。はやくイクメンという言葉がなくなるといい。2020/12/26
makoto018
5
数年先まで講演予約がびっしりという中原淳立大教授による、「女性活躍推進」本。メジャーなマイノリティ(少数者):女性の働き方を見直せば、全ての人が働き やすくなるという主旨。これは「高齢者目線でまちづくりをすれば、障がい者、子育て世代など全ての人が住みやいまちになる」と同じ理論ですね。とてもわかりや すく、「女性活躍」へのモヤモヤがストンと腹落ちする内容。スタッフ(一般社員)・リーダー(係長)・マネージャー(管理職)・ワーママという区分、各区分の 登場人物の台詞、約7,500人調査データの分析が生きる良書。2020/01/17