出版社内容情報
〈ビジネス教養としてもおさえておきたい〉〈なぜ「侘び寂び」には世界中から関心が寄せられるのか?〉
日本人ならおさえておきたい、普遍性のある教養のひとつとして、日本文化の真髄である「侘び寂び」の概念をテーマに、主に茶道との関わりについて触れながらわかりやすく解説します。外国人からも関心が高い「侘び寂び」の本質そして勘どころは、不完全、非対称に美を見出すこと、また不足を愉しむことにあり。アップル創業者スティーブ・ジョブズも惹かれたその精神性と、そこに連なる禅思想などについて、海外事情に精通した心理学者・茶道家の著者ならではの視点から伝えます。
内容説明
ビジネス教養としてもおさえておきたい世界に通じる「Wabi‐Sabi」の核心にせまる一冊。
目次
第1章 クイズ「どの茶道具が侘びていますか?」(問1 茶杓1;問2 茶杓2 ほか)
第2章 「侘び寂び」の新概論―心理学的視点まで(世界中が関心を寄せる侘び寂び;「侘び寂び」は日本文化固有の概念 ほか)
第3章 侘び茶碗から「侘び寂び」を理解する物語(茶碗に見る侘びの美学史;初期の抹茶茶碗 ほか)
第4章 茶の湯に見る「侘び化」の物語(茶道における侘び茶;侘び茶以前の茶の湯 ほか)
終章 近代から現代にいたる「侘び寂び」とその大乗化(「侘び」概念のダイバージェンスとコンバージェンス;近世の発句における「侘び」の類似概念 ほか)
著者等紹介
岡本浩一[オカモトコウイチ]
1955年大阪府高槻市生まれ。東京大学文学部社会心理学専修課程卒(1980)。大学院を経て、東京大学社会学博士(1990)。NLPU認定マスタートレーナー(2019)。1989年より東洋英和女学院大学に奉職。現在まで人間科学部教授として社会心理学を教える。1993年、オレゴン大学フルブライト助教授。リスク心理学をわが国に導入し、研究領域「社会技術」立ち上げを主導した。(旧)通産省顧問、原子力安全委員会専門委員、内閣府原子力委員会専門委員、文部科学省政策評価有識者会議委員など歴任。茶名「宗心」。1996年より「淡交」に連載。裏千家淡交会巡回講師。裏千家学園茶道専門学校理事。2015年、第13回茶道文化貢献賞受賞。茶の湯文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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