淡交新書<br> 外国人は日本文化の「何」を知りたがっているのか―そのエッセンスは茶道の中に

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淡交新書
外国人は日本文化の「何」を知りたがっているのか―そのエッセンスは茶道の中に

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  • サイズ B40判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784473040855
  • NDC分類 791
  • Cコード C0076

出版社内容情報

茶道に通じ、海外体験も豊富な著者が、外国人と触れあう機会のあるすべての日本人に捧げる「異文化コミュニケーション」の指南書。

〈わたしたちの文化の核心、その言い方で本当に伝わりますか?〉
〈日本文化の真髄・茶道の何たるかを外国人に伝える機会があるすべての人へ〉

豊富な海外ビジネス経験を持ち、裏千家茶英会の指導責任者を長年務める著者を招き、外国人(=異文化の人)に、茶道とそれにまつわる日本文化をより的確に伝えるには、どのような心がまえ・方法が必要・有効かをわかりやすく説く書です。単に英語の言い回しを教える「教科書」ではなく、著者の実体験に基づく「血の通った」一話読み切りのエッセイで、外国人とのコミュニケートの際に私たちがとるべき姿勢を、根本から問い直します。なお、一部の重要な英語例文や単語などは別枠に取り出し、わかりやすく掲載しています。

【著者紹介】
ビジネスコンサルタント

内容説明

異文化人への茶道普及に長年携わってきた著者書き下ろしのエッセイ48編。

目次

外国人は茶道の精神文化面に「関心」を抱いて、そこを学び経験したいと思っている(外国人の反応をつぶさに観察し理解するのが出発点;教えようとする気配を抑え相手の言や態度に「耳を傾ける」姿勢を貫く;茶道は日本人が世界に誇る文化遺産だが、自慢したら価値が減少する ほか)
謙虚な気持ちを失わないで、どんな人どんな物に対しても敬意を表する(封建社会の中でも平等を重んじてきた茶道の民主主義的なルール;茶席内での会話が少なければ少ないほど心を通わす場の実現が可能になる;欲を抑えながらも気品を保ち続けて「和の精神」をすべての面で貫く ほか)
百聞よりも一見を、さらには五感を駆使して茶の世界に入ってもらう(説明をするにはプレゼンテーションの要諦について勉強したうえで;百聞よりも一見を、さらには五感を駆使して茶の世界に入ってもらう;物見遊山的な興味で見学に来る人に対しても冷静かつ真摯に応じる ほか)

著者等紹介

山崎武也[ヤマサキタケヤ]
広島生まれ。1959年、東京大学法学部卒業。ビジネスコンサルタント。国際関連業務に携わる一方、著作にも取り組み、同時に茶道などの文化面での活動も続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

27
茶道は、やっぱり総合芸術であり、拠り所でもある。面白い。2016/07/22

アキ

9
茶道について外国人に教えてきた経歴から、500年間引き継がれてきた日本文化として英語表現と共に紹介。千利休が完成させたが、鎌倉時代の禅の精神と室町時代の東山文化を経て形成さた。礼・謙虚・敬意・所作に日本の精神文化が現わされている。岡倉天心・茶の本「武士道は死の術であり、茶道は生の術である」利休四則「和」harmony「敬」respect「清」purify「寂」tranquility「何をするにしても意のまま自然にしていても、すべてが道に適うようになって初めてプロといえる」その姿勢、どんな道にも見習うべし。2018/05/04

Ai

3
聞きなれないけど好きな感じの諺がたくさん引用されていた(自慢高慢馬鹿のうち、自賛は推薦にはならぬ、自慢は知恵の行き止まり、多言は身を害す)。茶道は「平和で奥深く高尚な遊び」として素敵な文化だし、著者がその文化に強い矜持と責任を持っているのも素敵なことと思うのだけど。延々と語られるうちに、なんとなく嫌気がさしてきて途中で読了。茶道って興味は湧くけど、やっぱり敬遠してしまうなぁ...2016/10/02

fraco

1
外国のお客さんをお茶会にお招きする機会があった時に出会った本。外国人だけではなく我々が知りたかった茶道にまつわる考え方が分かりやすい文章で書かれている。著者が海外生活経験もあるビジネスコンサルタントというユニーク?な経歴を持っており、茶道が仕事や日常生活に通じる心のあり方へと展開されており、一読で終わらせず、定期的に読みたいと思った。2017/02/25

55くまごろう

0
最近関心を持っている「茶道」の考え方に触れることができた。茶道に初めて接する外国人に対して茶道の精神の何をどのように伝えるかが説かれているが、私自身が茶道においては外国人と変わらぬレベルであるため、逆に興味を持って読み進めることができた。著者はご年配で茶道の知見・経験も豊富で高い水準の規律を求める方のようですが、そういう方から茶道の精神を厳しく説かれるのも、またおもしろきことと感じた。2018/07/27

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