内容説明
「美術館は感性のエステサロン」と唱える著者が、1950年から2010年までの作品約60点をとりあげ、「顔」「物語」「リアル」「宇宙」など、わかりやすい切り口で語る新スタイルの入門書。アートはもはや特別な存在ではなく、ファッションのように自分の日常にとり入れるもの。女子たるもの(男子ももちろん!)アートを通じて知性と感性を磨き、美しくなりましょう。
目次
第1章 時代の顔
第2章 ものの見方を変える呪文
第3章 見えないものに形をあたえる
第4章 「大きな物語」を追って
第5章 リアルな「私」の物語
第6章 私の地球、私の宇宙
著者等紹介
長谷川祐子[ハセガワユウコ]
東京都現代美術館チーフキュレーター。京都大学法学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修了。水戸芸術館現代美術ギャラリー、世田谷美術館、金沢21世紀美術館を経て2006年より現職。01年イスタンブール・ビエンナーレ総合コミッショナー、02年上海ビエンナーレ共同キュレーター、03年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、10年サンパウロ・ビエンナーレ共同キュレーターなどを歴任。多摩美術大学芸術学科特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もも
4
正直とても読みにくかった。勿論メインはアート作品の写真なのだが図鑑的ではなく本の半分を文章が占めている。頑張って最後まで読みきったが今思えばその苦心した時間を写真を眺める時間に当てた方がよっぽど良かったと感じる。東京都現代美術館があることを知れただけでも良かったかな。今は休館中らしいがリニューアルオープンされた時には足を運んでみたい。しかし表題をわざわざ「女の子のための」と限定したのは何故だろうか。内容も特別に女性を意識したものではなかったし。2018/09/27
まゆ
4
現代アートはよく知らないけど見たい感じのものが紹介されてた。2015/10/03
ヱマ。
3
タイトルで損をしているのと、注釈が入っている横文字があったりなかったりで些か不親切だな、とは思うが"現代美術を知りたい”と思う人には男女問わず良い本だと思う。現代美術は多少なりともコンセプチュアルな物が多く、常識になっている事に対し、それって違くない?と言う所から出発している事が多いので、ロジカルな物になってしまうのは致し方のない事だと思う。常識として世間一般に受け入れられている事を自己表現、問題提起として発信するのが現代美術かな、と。2019/07/23
港野洋子
3
ここに載ってる中で知ってる作品は5つもないくらい、私は現代アート初心者です…。でも、アート空間のなかにぽっかり浮かんだ自己を思い出すのです。「あの感じ」を思い出させ、他の作品と繋げることのおもしろさを教えてくれる本。誰もいない美術館に行きたくなる。2013/11/06
Masaki Ishihara
3
男だけど読んでみた。美術館は知性と感性を磨くエステサロンというのは面白いキャッチだな。アートが固くなったアタマをマッサージしてくれるのは間違いない。2012/08/31