出版社内容情報
韓国の絵本の歴史にはどのような特徴があるのか。そして、絵本における文化的な表象の仕方は、韓国と日本ではどのように異なっているのか。また、音読されるものとしての絵本における声の身体性とその「場」はどのように捉えられるのか。韓国語と日本語の話者である著者が、両国の絵本の分析から明らかにする言語文化論。
目次
序章
第1部 絵本とは(絵本が生まれた背景;韓国の絵本―現代絵本の誕生『ペクトゥサンイヤギ』)
第2部 具体的分析(昔話絵本『金剛山のトラ』―構造分析とその意味;昔話絵本『かにむかし』と『あずきがゆばあさんとトラ』―構造分析とその意味;創作絵本『こいぬのうんち』と『よじはん よじはん』;創作絵本『天女銭湯』―方言問題1;創作絵本『天女かあさん』―方言問題2)
第3部 韓国の絵本はどう読まれているのか―「やまびこ文庫」の例を中心に(声の場)
終章
著者等紹介
尹惠貞[ユンヘジョン]
一橋大学大学院言語社会研究科博士研究員、中央大学および跡見学園女子大学非常勤講師。早稲田大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了(法学修士)。法廷通訳などフリーランスで通訳・翻訳業、およびカルチャースクールなどで韓国語講師兼任。2020年3月、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了(Ph.D)、2021年3月、一橋大学大学院言語社会研究科韓国学研究センター、ポスト・ドクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。