出版社内容情報
大学院だけでない、学士課程での指導、支援。その意義を説き、学生と信頼関係を築く方法、集団指導の具体的ノウハウなどを提示。大学院に限定されがちだった「研究指導」の射程を、学士課程での指導、助言、および支援まで拡大させ、その意義や難しさを明らかにする。研究指導でめざすべき目標を説明し、実際に学生と信頼関係を築く方法や、集団指導の具体的ノウハウなどを提示。研究指導を通じて成長する教員の姿や、大学教員の役割までを説く。
【執筆者】
齋藤芳子 西野毅朗 渡辺哲司
★主な目次
本書の構成と使い方
第1部 研究指導の前提を理解する
1章 研究指導の意義と特性を理解する
2章 研究指導のプロセスを理解する
第2部 研究指導の指針と方法を理解する
3章 研究計画を立案させる
4章 探求的思考を促す
5章 豊かな経験を与える
6章 倫理的な姿勢を身につけさせる
第3部 学生との信頼関係を築く
7章 多様な学生の研究を支援する
8章 研究室を立ち上げる
9章 個別面談を行う
第4部 集団指導の効果を高める
10章 学生の協働を促す
11章 読む訓練をする
12章 書く訓練をする
13章 研究発表を支援する
14章 大学院生の研究指導を行う
15章 成長する指導教員
第5部 研究指導のための資料
1 研究室ウェブサイトの作成
2 研究指導の実例
3 推薦状の作成
4 個別面談の記録
近田 政博[チカダ マサヒロ]
著・文・その他/編集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hryk
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研究指導はほんと難しい。2021/11/27
unamaster
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大学教員は実は教育をするトレーニングを受けていなくても教員になれます。教育歴が必要な場合も確かにありますが、それはトレーニングをしたうえでの教育歴ではなく、我流である場合も多いはず。そういう意味では大学教員こそ自分の授業を見直すべきであります。伝えたい情報がちゃんと学生に伝わるように授業をやっているかどうかを。 本書をざっと眺めましたが私の場合は、やっていることの確認とバランスをとるために必要な情報かなと思いました。11章「読む訓練をする」から読んでます。2018/05/17