出版社内容情報
『不思議の国のアリス』『若草物語』など4作品の原作と映画作品を考察。メディアミックス研究に新たな可能性を示す。資料満載。
児童文学作品を原作とする映画・アニメが増えてきた。映像は、文字よりもはるかに強烈な印象をもたらす。『不思議の国のアリス』『若草物語』『小公子』『ピーター・パン』を取り上げ、原作と映画作品を社会的・歴史的文脈から考察。児童文学のメディアミックス研究に新たな可能性を示す。映像化された児童文学などの資料満載。
はじめに
1 『不思議の国のアリス』──ノンセンスに意味を求めて(吉本和弘)
2 『若草物語』──映画の四姉妹はどのように成長したか(横川寿美子)
3 『小公子』──母と息子の肖像(川端有子)
4 『ピーター・パン』──永遠の少年と変わりゆく家族(水間千恵)
資料
1 児童文学の映画化について勉強したい人のための文献案内
2 映像化された児童文学の古典
3 戦後に日本で公開された児童文学を原作とする映画
【著者紹介】
川端 有子
京都市生まれ。神戸大学卒、関西学院大学大学院博士課程修了、イギリス、ローハンプトン大学でPhD 取得。愛知県立大学外国語学部を経て現在、日本女子大学家政学部児童学科教授。著書に『児童文学の教科書』(玉川大学出版部)、『少女小説から世界が見える』(河出書房新社)、共著に『場所から読み解く世界児童文学事典』(原書房)、翻訳書に『絵本の力学』(南隆太と共訳、玉川大学出版部)、編著訳に『赤毛のアンスクラップブック』(河出書房新社)など。
目次
1 『不思議の国のアリス』―ノンセンスに意味を求めて(作品の概要;初期の映画の歴史と『アリス』 ほか)
2 『若草物語』―映画の四姉妹はどのように成長したか(Little Womenと『若草物語』のあいだには;“little women”とは何か ほか)
3 『小公子』―母と息子の肖像(「映画化」と「原作」のはらむ問題;『小公子』の視覚化 ほか)
4 『ピーター・パン』―永遠の少年と変わりゆく家族(謎のヒーロー「ピーター・パン」の秘密―ひとつではない原作;舞台からスクリーンへ―無声映画のピーター・パン(一九二四年) ほか)
著者等紹介
川端有子[カワバタアリコ]
京都市生まれ。神戸大学卒、関西学院大学大学院博士課程修了、イギリス、ローハンプトン大学でPhD取得。愛知県立大学外国語学部を経て、日本女子大学家政学部児童学科教授
水間千恵[ミズマチエ]
神戸市生まれ。名古屋大学国際言語文化研究科博士課程修了。(財)大阪国際児童文学館勤務を経て、川口短期大学准教授。博士(文学)
横川寿美子[ヨコカワスミコ]
京都市生まれ。京都大学文学部文学科卒業。京都女子大学家政学研究科修士課程修了。(財)大阪国際児童文学館、美作女子大学勤務を経て、帝塚山学院大学教授
吉本和弘[ヨシモトカズヒロ]
山口市生まれ。広島大学地域研究研究科修士課程修了。カリフォルニア大学デイヴィス校言語学専攻修了(M.A.)。姫路獨協大学外国語学部、サセックス大学特別研究員などを経て、県立広島大学人間文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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