内容説明
教育科学の中核は教育の成果と教育の目的・手段の関係を解明することにある。教育の行為や制度は手段であり、最も重要なのは教育の成果を上げることができる条件や成果を上げられない原因を見いだすことである。本書は、大学を含めた教育界の喫緊の課題である教育成果・教育評価の問題や、教育科学のシステム化について論じており、欧米諸国で教育科学の基本図書として高い評価を得ている。
目次
教育科学の対象と教育科学研究の課題
子どもの陶冶可能性
学習を必要とする人間と制度
教育への動機
単一的な社会の教育目標と複合的な社会の教育目標
教育の意図と成果
目的‐手段図式から見た教育
教育の限界