内容説明
日本と中国の高度成長期を、経済ばかりでなく、社会、文学、音楽などの他分野からも検討し、当時の文化がどう現在に接続/切断されているのかを考察する。日中の詳細な年表も付し、高度成長期の全貌を示す。
目次
村上春樹は中国の若者にいかに読まれているか―高度経済成長と村上文学の流行
高度成長期の中国における松本清張の受容
高度経済成長期における格差問題と平等意識―日中比較
経済成長期に語られた中国の食文化
高度成長期と小林秀雄―『考へるヒント』のベストセラー化を軸に
高度成長の終わりとはっぴいえんど―批評としてのユートピア
腐り始めた地球と水上勉―高度成長の影の部分をめぐって
モラトリアムとしての“知性”―柴田翔『されどわれらが日々―』論
著者等紹介
石川巧[イシカワタクミ]
1963年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。立教大学文学部教授。日本近現代文学専攻
瀧田浩[タキタヒロシ]
1964年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。二松学舎大学文学部准教授。日本近代文学専攻
藤井淑禎[フジイヒデタダ]
1950年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程満期退学。立教大学文学部教授。日本近現代文学・文化専攻
渡邉正彦[ワタナベマサヒコ]
1961年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。玉川大学リベラルアーツ学部准教授。日本近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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