出版社内容情報
「モーツァルト」とは何なのか、何だったのか。音楽のみならず、その他の芸術、歴史、社会などから新たなモーツァルト像を模索する。
内容説明
音楽のみならず、その他の芸術領域、歴史的、社会的背景などから新たなモーツァルト像を模索する野心的試み。
目次
1 文化史から読み解くモーツァルト(作曲する時間よりも演奏時間が長い作曲家―理論音楽学によるモーツァルト像の再検討;一九世紀的価値判断の彼岸―モーツァルトのオペラ再考;モーツァルトは誰のものか?―「レクイエム」の間テクスト性;モーツァルトと建築―ロココとフリーメーソンの残響;鼎談 モーツァルトの時代と音楽1―生きた時代に即した演奏とは)
2 モーツァルト演奏の時代考証(オペラ作品にみる「私的解釈」―レポレッロ歌いの「ドン・ジョヴァンニ」メモ;モーツァルトのピアノ協奏曲―「協奏曲」と「コンサート」を考える;「国民劇場運動」とドイツオペラ―モーツァルトのジングシュピール;鼎談 モーツァルトの時代と音楽2―偶像・社会経済・日本)
3 変容するモーツァルト像(モーツァルト・日本人・小林秀雄―イデオロギーからの解放;一八世紀末ロンドンにおけるモーツァルト受容―招聘計画推進期を中心に;モーツァルトと戦争―トルコと行進曲)
資料編