出版社内容情報
能面は演能に際して心の表現を必要とするだけに彩色による仕上げが決定的。面打三十五年、作者の技法等を追跡収録。
内容説明
本書は、著者の多年に亘る能面の彩色の成果である。本書は二年に及ぶ技術者である「面打」高津紘一の犠牲の上に成り立っているといっても過言ではない。能面にかかわる人達のために参考になるものである。
目次
彩色のための用具
1 十六(じゅうろく)―古元休 出目満永作・江戸時代初期
2 三日月(みかづき)―河内 井関家重作・桃山‐江戸時代
3 三光尉(さんこうじょう)―近江 児玉満昌作・江戸時代初期
4 増髪(ますかみ)―洞白 出目満喬作・江戸時代初期
5 龍女(りゅうにょ)―伝 日氷作・江戸時代初期
6 橋姫(はしひめ)―宮田筑後作・江戸時代初期
7 釣眼(つりまなこ)―是閑 出目吉満作・桃山時代
8 顰(しかみ)―友閑 出目満庸作・江戸時代初期
9 般若(はんにゃ)―洞白 出目満喬作・江戸時代初期
金具の打ち出し方