内容説明
一〇〇〇年のときを越えて、いまなぜ「青不動」なのか。天台宗の開祖最澄が比叡山に開いた住坊・青蓮坊を起源とする京都・青蓮院門跡。父の跡を継ぎ、銀行マンから仏門に入った著者が語る、青不動をめぐる歴史、仏の教え、幕末に青蓮院の門主であった曽祖父、大学で教鞭を執っていた父、そして自分。乱世を生きるための智恵、明日への思いをやさしく語った希望の書。
目次
1 仏教とは何か(天台宗の教え;天台宗から民衆の鎌倉仏教へ ほか)
2 仏教との出会い(歴史学者の父;臣籍降下 ほか)
3 宗教とは何か(教えを広める;「菩薩」とは ほか)
4 くらしに生きる仏教とは(食事の前に;慈悲の心 ほか)
5 未来へ 青不動のこころ(国宝「青不動」;不動明王と天台宗 ほか)
資料編(青蓮院の歴史;天台宗開祖伝教大師最澄 ほか)
著者等紹介
東伏見慈晃[ヒガシフシミジコウ]
1942年京都府生まれ。青蓮院門跡門主・尊勝院住職。学習院高等科から中央大学を経て、銀行に就職する。青蓮院門跡は代々皇族の出身者が務めたことから、父東伏見慈洽の跡継ぎとして1993年仏門に入り、修行のかたわらで7年間、大学・大学院で天台宗を学ぶ。青蓮院執事長を経て2004年、青蓮院門跡第四十九世門主に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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