出版社内容情報
「言葉」という観点から、人間として豊かに生きる力の育成を志向した「生き方教育」を提示。国語教育の現代的可能性を具体的に示す。
内容説明
国語教育の現代的可能性。「言葉」という観点から、人間として豊かに生きる力の育成を志向した「生き方教育」を提言する。
目次
1 現代子供事情(今、子供たちはどんな時代を生きているのか;「できる者」と「できん者」―学力格差を巡って;学びに向かわせるもの)
2 「国語」の力(「国語」なるもの;「国語の学習」―言語環境と子供;国語科はどんな教科か)
3 「生きる力」を育む(山田洋次「学校」シリーズの批評性;「おっと、どっこい生きている」―「生き方教育」を考える)
著者等紹介
森島久雄[モリシマヒサオ]
1932年、東京生まれ。文教大学名誉教授。東京教育大学文学部国語国文学科卒業。東京都公立中学校国語科教諭、都立白鴎高校教諭、文部省専門調査官などを経て、文教大学教育学部教授、同大学教育専攻科科長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
知降 星人
1
その根底に在るのは、「よりよく生きたい」という自己成長の思いと、「私なりに生きたい」といった自己実現の重いであろう。~~こうした願いは学習して身に付ける類のものではない。すべての人間に内在している自然な思いと言っていい。問題はそれに気付いていないだけのことだ。私たちがなすべきは命令や指示ではない。自己の内なる自己成長と自己実現の思いに対する「気付き」を促すことだろう。そして、その子なりの自己成長と自己実現の歩みを支援していくことだろう。2018/04/14
星雅人
1
★★★★☆ 1部で子どもが現在おかれている状況、学校の状況などを語り、2部で教育、国語、国語教育などについて語っている。頷きながら読む部分が多かった。でも「生きる力を育む」と題された3章で失速、という印象。タイトルの『「生きる力」を考える』はどうなんだろう、あまりそこに深く突っ込めていない気がしてしまった。2010/12/24
さちこ
0
うん。国語に入る前の、現状解説部分がためになった。しかも東京だし。実践については具体的じゃないからよくわからない且つ、映画を例に出し過ぎ且つ、どの辺が生きる力なのか分からんかった。2010/05/18