狂言のことだま

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784472302688
  • NDC分類 773.9
  • Cコード C1074

内容説明

古典にみる日本の心の再発見。人間の愚かしさ、人生とはいかなるものかを慈しみをもって見つめる狂言。選び抜かれ磨き上げられた狂言のセリフの根底には口から発せられた言葉は生命をもつという言霊信仰が確固として存在する。ぎりぎりに切り詰められた言葉やしぐさの中に込められた狂言の神髄を語る。

目次

1 能と狂言―「幽玄」と「上階のをかし」
2 狂言という心理劇(附子・棒縛・樋の酒―様々な主従の形、そして日常の摩擦と葛藤;粟田口―確信を持てぬ不安の行き着く果て;入間川―念願成就が人を傲慢にさせる ほか)
3 間狂言の役割(姨捨―所詮当事者の心の奥は第三者には知る由もない;石橋―真の勇気を持たなければ、石橋は渡れない;一角仙人―己を絶対と思う自尊心を他人は理解できない ほか)
4 三番三―稲の精霊の舞

著者等紹介

山本東次郎[ヤマモトトウジロウ]
昭和12(1937)年生まれ。大蔵流狂言方。三世東次郎の長男。昭和17年11月「痿痺(しびり)」のシテで初舞台。27年9月「三番三」、33年12月「釣狐」、46年「花子」を披く。47年5月、四世東次郎を襲名。平成2年度芸術選奨文部大臣賞受賞。平成6年度観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。平成10年紫綬褒章受賞。平成13年エクソンモービル音楽賞(邦楽部門)受賞
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感想・レビュー

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yonet35

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最近、読んだ本に「ことだま」という単語が何冊か出てきたので、この本が読みたくなり読んだ。久々の古典芸能の本だったが…「はじめに」の人間とは、狂言とは、という文章に深く感じ入った。狂言を観たことのない人はこの部分だけでも読んでほしい。以前、能楽堂に足を運んでいた頃の舞台の記憶を呼び戻しつつ読んだ。好きな粟田口の狂言のことも深く書かれており、感激した。間狂言のことも深く書いてあり…能楽堂に行っていたときこの本を読んでおけば良かったと後悔したくらい。東次郎さんの三番三や道成寺の間は今でも目に焼き付いているので2014/06/30

T坊主

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狂言を深く理解する知る為に一助になる本。狂言、能は多分鑑賞する度にこういう本を読んで臨めば益々理解が深くなると共に毎回違った目が養われるのではないかと思う。次回の鑑賞が楽しみだ。2012/09/28

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