内容説明
主人公の寅彦が自分の人生を物語る「一人称の伝記」。著者は主人公に魅了されてやまない日本の研究者たち。豊富な写真とイラスト、巻末に年表・索引付き。
目次
はじめに 物理学のパイオニア(池内了)
1 科学者になるまで―少年時代~27歳ごろ
2 ノーベル賞の一歩手前―27歳ごろ~40歳ごろ
3 大病をしてから―42歳ごろ~45歳ごろ
4 関東大震災に遭遇して―44歳のとき
5 多彩な晩年―50歳ごろ~57歳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
4
寺田寅彦の資料として読んだ。子供向けに書かれていて、寅彦の一人称で書かれた「一人称の伝記」。これがいい。寅彦の目指した物理学について非常にわかりやすく書かれているので参考になった。メモをとりながら熟読した。2022/02/03
たつや
2
図書館の児童書コーナーで、発見。寅彦先生の自伝として読みましたが、随筆はまた別の機会に読みたい。「天災は忘れた頃にやってくる」は、まさか寅彦先生の作品でしたか!2023/05/13
kuma.miya
1
池内了の著作は好きなのだが、本書は寺田の自伝部分と池内氏の解釈部分とが混ざり合っており、それが一体化していないというか分離したままというか、ものすごい違和感。原発事故に言及するなら池内氏の語りでよかったんじゃないかなー。図書館の「一度も貸し出しのない本コーナー」にあったのもムベなるかな。まあ寺田の業績は分かりやすかった。2022/02/11