出版社内容情報
田中久重は江戸時代に天才的な機械職人として地元九州で有名でした。その高い技術力は精巧なからくり人形の製作や万年時計の製造へと続いていきます。日本で初めての蒸気機関の製作、瞬間に世界へ情報が届く電気通信の機械も外国製を参考にして自分で考えて作り出しました。技術一筋に生きたその人生を久重自身が語ります。
内容説明
田中久重は、いまから220年以上まえの九州に生まれ、職人、技術者、起業家として幅広く活やくしました。天才的なからくり職人、灯火具製作者、時計師であり、さらに日本ではじめての蒸気船と蒸気機関車の模型、大砲、電信機をつくりあげました。本書では、久重自らが、技術ひとすじに生きた、その生涯を語ります。
目次
1 人びとがよろこぶものをつくりたい―からくり儀右衛門‐7歳~35歳(開かずの硯箱;雲切人形;風砲;自動で動くからくり人形;久留米からの旅立ち)
2 人びとの役にたつものをつくりたい―職人久重‐35歳~53歳(無尽灯;学問を学ぶ;蘭学を学ぶ;万年時計;蒸気船雛形;京都からの旅立ち)
3 日本の役にたつものをつくりたい―技術者久重‐53歳~82歳(蒸気船;電信機;施条後装砲;上京、万年時計とともに;実用電信機;最後の旅立ち)
受け継がれる技術
田中久重略年表
索引
著者等紹介
河本信雄[カワモトノブオ]
1958年東京都生まれ。1981年上智大学経済学部卒業。在学中は青少年育成団体ハーモニィセンターで子どもたちのリーダー活動を行う。大学卒業後、株式会社東芝に入社。営業・マーケティング職、海外勤務(マレーシア)などを経て、2007年に東芝科学館(現東芝未来科学館)副館長となる。これを機に学芸員資格を取得するため、また田中久重研究に必要な歴史学を習得するため、佛教大学(通信教育課程)に編入し日本史を学び始める。2009年同大学卒業、同時に学芸員資格取得。その後、同大学大学院(通信教育課程)に進み、2016年に博士後期課程修了。文学博士。2014年東芝退職。現在は仏教大学総合研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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