出版社内容情報
むかしむかし、ジャガーがたいせつな火をひとり占めしていました。どんなに頼んでもジャガーは火を分けてくれません。万策尽きて、困り果てた動物たちのなかから「ぼくがいくよ」とウサギが名乗り出て……。アルゼンチン北部の少数民族ウィチーに伝わる、助け合って生きることの知恵と勇気のお話をユーモラスにいきいきと描く。
内容説明
むかしむかし、ジャガーがたいせつな火をひとりじめしていました。どんなにたんのでもジャガーは火をわけてくれません。こまったどうぶつたちは?アルゼンチンのウィチーの人びとに伝わる知恵と勇気の物語をユーモラスに生き生きと描く。
著者等紹介
宇野和美[ウノカズミ]
1960年生まれ。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、出版社勤務を経て、スペイン語の翻訳に携わる。スペイン語圏各国の絵本、児童文学の紹介に力を入れている。ミランフ洋書店店主
ピシック,パブロ[ピシック.パブロ] [Picyk,Pablo]
1978年ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれ。イラスト、グラフィックデザイン、絵画、彫刻などの分野で活躍する。25点以上の絵本や児童書を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
グランチャコという南米の砂漠地域に住む原住民ウィチーの昔話だそうです。 孤立して暮らしている民族と、砂漠地域という特殊性が、この話の独特さを際立たせていると思います。 火の大切さを伝えながら、どうして動物たちが火を共有したのか、どうしてジャッカルが火を独り占めしようとしたのか、本来火を使わない動物たちのお話なので、興味深く読みました。 耳馴れないツコツコという動物を知ることもできました。2022/06/16
あおい
10
アルゼンチンウィチーのお話。火を独り占めしているジャガーからなんとか火を分けてもらおうとウサギが知恵を働かせる。動物達の絵が愛嬌があってかわいらしい。2022/07/09
遠い日
5
アルゼンチン ウィチーに伝わる昔話。火を持つ者と持たぬ者との確執をユーモラスに描く。ジャガーの勝手なふるまいと、火が欲しい者との駆け引き。ジャガーの足裏(肉球)の色と、気を擦って火を起こせるようになった由来に結びつけたお話です。2022/04/17
スパナ
3
アルゼンチンの先住民、ウィチーの人々に伝わる昔話。大切な火を独り占めしているジャガーから火を取り戻そうとする動物たちのお話です。アルゼンチンに住む色々な生き物たちが可愛らしく描かれていて、動物好きな子は絵を見ているだけで楽しいかも。動物たちの模様の理由や、なぜ木をこすると火が出るのかなど、そこに繋がるのも昔話の楽しさですね。ジャガーのように独り占めはいけませんね。2022/05/22
むうたろう
0
★★★2023/10/15