著者等紹介
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー] [Binard,Arthur]
詩人。1967年、米国ミシガン州生まれ。コルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『左右の安全』(集英社)で山本健吉文学賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞、『ドームがたり』(玉川大学出版部)で日本絵本賞を受賞
スズキコージ[スズキコージ]
画家。1948年、静岡県生まれ。絵本や画集、舞台芸術、壁画、ライブペインティングと多方面に才能を発揮する。『エンソくん きしゃにのる』(福音館書店)で小学館絵画賞、『ガラスめだまときんのつののヤギ』(福音館書店)と『やまのディスコ』(架空社)で絵本にっぽん賞、『おばけドライブ』(ビリケン出版)で講談社出版文化賞絵本賞、『ブラッキンダー』(イースト・プレス)で日本絵本賞大賞を受賞。『ドームがたり』(玉川大学出版部)で日本絵本賞を受賞、第6回JBBY賞(イラストレーション作品の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
22
そもそもオリンピックって何だったんだろう?原点に帰る必要があるのかもしれませんね。メダルの数や国の威信をかけてするもんじゃないでしょうね。それを問う内容になっています。アーサー・ビナードさんの文章をスズキコージさんの迫力ある絵とともに…。織田幹雄さんという方は知らなかった。陸上競技で三段跳び、一位だったそうです。へぇ!!2020/05/03
anne@灯れ松明の火
21
遠い方の新着棚で。日曜美術館で、スズキコージさんを見てから、気になる。本当に迫力ある絵。オリンピックのそもそも(発端)を風が語る。途中から「オダミキオ」という人の話になり、??? あとがきで、アジア人として初めて金メダルを獲った選手だとわかった。オリンピックは延期されたが、選手もスタッフも原点にかえって、改めて盛り上げてほしい。2020/05/15
おはなし会 芽ぶっく
21
アジア人として初めて金メダルをとった織田幹雄さんの絵本。初のメダリストが三段跳び(この名称も織田さん)だったとは、全く知りませんでした。アーサー・ビナードさんのあとがきのタイトルは『風とともに跳びぬ』。まさに風と共に、風を仲間にして勝ち得たものなんですね。その風を表現しているスズキコージさんの絵が迫力があります。2020/03/13
ヒラP@ehon.gohon
20
オリンピックに因んで準備された絵本でしょうか。 どこか大河ドラマで印象にあるイメージが散見されるのですが、この絵本の主人公は金栗四三ではなくて、織田幹雄氏です。 この絵本のおかげで、織田さんの功績と三段跳びのことを知りました。 ただ、踏みきり版を踏むまでの、オリンピックの起源の助走とか、頭で考え込むようなステップは、跳躍の自然さから離れてしまったように思います。 コロナウィルスのおかげで、一年先伸ばしになった東京オリンピックですが、見事にジャンプできれば良いなと、願っています。2020/06/18
ochatomo
20
日本人初の金メダリスト、広島出身の織田幹雄さんをリアルファンタジックに描く 三段跳びは風が重要だそう スズキコージさんの絵が案外見やすい 解説で織田氏の言葉紹介『国威高揚だ、メダルをとった、と大騒ぎするのは、オリンピック精神に反すると思います』 2020刊2020/03/25