出版社内容情報
「台本が面白い、いい台詞がある。それを生身の役者がどういうふうに言うかというところで、観ているこっちは快感を感じる」と語る表題作(川口松太郎)のほか、「甘い芝居と辛い芝居」(菊田一夫)など全21編。演劇を語る第六巻。
「罪と罰」について(芥川比呂志)
甘い芝居と辛い芝居(菊田一夫)
雲五カ年の演劇白書(石沢秀二・茨木憲・岩波剛・福田淳・森秀男)
新劇のウィークポイント(浅利慶太・江藤淳・杉山誠)
ドン・キホーテの夢(進藤純孝)
シェイクスピアの前にひたすら我が身を殺して(荒川哲生)
「ジュリアス・シーザー」飜訳者に聞く(芥川比呂志)
古典の冒涜あえて辞さず(倉橋健)
ウェルメイド・プレイ讃(山内登美雄)
民衆と英雄(高坂正堯)
日本のシェイクスピア・飜訳と上演(安西徹雄・P. ミルワード・小野昌)
チェーホフ劇の魅力(中村雄二郎)
アマの自覚から十年(野村喬)
しゃれた芝居 都会的な芝居を(古波蔵保好)
「白痴」か「セント・ジョン」か(中村光夫)
「カリギュラ」をめぐって(小池朝雄)
「海は青く深く」をめぐって(鳳八千代)
ケルトと日本人と(久米明)
シェイクスピアのせりふと闘って(村田元史)
推理の骨・戯曲の骨(高木彬光)
??劇場?≠???廃墟?≠ニする前に(川口松太郎)
目次
演劇編(昭和四十年‐昭和五十八年)(「罪と罰」について(芥川比呂志)
甘い芝居と辛い芝居(菊田一夫)
雲五カ年の演劇白書(石沢秀二;茨木憲;岩波剛;福田淳;森秀男)
新劇のウィーク・ポイント(浅利慶太;江藤淳;杉山誠)
ドン・キホーテの夢(進藤純孝)
シェイクスピアの前にひたすら我が身を殺して(荒川哲生)
「ジュリアス・シーザー」翻訳者に聞く(芥川比呂志)
古典の冒涜あえて辞さず(倉橋健)
ウェルメイド・プレイ讃(山内登美雄)
民衆と英雄(高坂正堯) ほか)
著者等紹介
福田恆存[フクダツネアリ]
大正元(1912)年、東京生れ。東京帝国大学英文科卒。評論・劇作・翻訳など多岐に亙る仕事の他、現代演劇協會を設立し劇団「雲」を主宰、演出家としても活躍した。国語問題や進歩的文化人批判においては保守派の中核として活動。昭和31(1956)年、「ハムレット」の翻訳・演出で芸術選奨文部大臣賞、昭和28年、戯曲「龍を撫でた男」で第4回、昭和36年「私の国語教室」等の評論で第12回、昭和43年にはシェイクスピア全集の翻訳で第19回と、三度読売文学賞を受ける。昭和55(1980)年、「“平和論の進め方についての疑問”以来の渝わらざる言論を貫く活動」に対して第28回菊池寛賞を送られる。平成6(1994)年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。