出版社内容情報
竹内好を相手に「知識人」についてそれぞれの立場から議論する「現代的状況と知識人の責任」のほか、「文武両道と死の哲学」(三島由紀夫)など全17編を収録。福田恆存がおもに昭和30年代に語る「対談・座談集」第二巻。
内容説明
現代の文学と読者を作家はどう考えるか・明治九十年世界文学に何を求めるか・日本の民主主義をめぐって文学と人生・反近代について・文武両道と死の哲学。
目次
新しい文化・古い文化(吉田秀和)
現代の文学と読者を作家はどう考えるか(武田泰淳;野間宏)
荷風文学を裁断する(中村光夫;三島由紀夫)
明治九十年(亀井勝一郎;和歌森太郎)
世界文学に何を求めるか(加藤周一;埴谷雄高)
日本の民主主義をめぐって(加藤周一)
われわれも国語審議会を憂う(山田俊雄)
松ヶ岡清談(鈴木大拙;古田紹欽)
文学と人生(小林秀雄;中村光夫)
大岡文学の周辺(大岡昇平)
危険な思想家(桶谷繁雄;藤田一暁)
国語審議会を叱る(吉田富三)
現代的状況と知識人の責任(竹内好)
鴎外と藤村のことなど(エドワード・G・サイデンステッカー)
反近代について(香山健一)
名人芸への郷愁(江藤淳;河上徹太郎;斎藤隆介;杉村恒)
文武両道と死の哲学(三島由紀夫)
著者等紹介
福田恆存[フクダツネアリ]
大正元(1912)年、東京生れ。東京帝国大学英文科卒。評論・劇作・翻訳など多岐に亙る仕事の他、現代演劇協會を設立し劇団「雲」を主宰、演出家としても活躍した。国語問題や進歩的文化人批判においては保守派の中核として活動。昭和31(1956)年、「ハムレット」の翻訳・演出で芸術選奨文部大臣賞、昭和28年、戯曲「龍を撫でた男」で第4回、昭和36年「私の国語教室」等の評論で第12回、昭和43年にはシェイクスピア全集の翻訳で第19回と、三度読売文学賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。