内容説明
日本語の「が」は主格の表示とすべきではない。「が」という形式に載る論理が何かを、日本語の中から帰納すべきであるのに、それを西欧から主格(主語)という概念を取り入れ、「が」にあてはめたことが、日本語を考える時の間違いの基になっている。―日本語独自の発想を日本語の内心に分け入って考察した珠玉の論考集。
目次
第1章 日本語の論理
第2章 事実と表現の関係
第3章 主語をどう考えるか
第4章 「が」「は」の論理
第5章 「ある」と「いる」の違い
第6章 再論・助動詞「つ」―『源氏物語』をどう読むか
第7章 問いかけと答え
著者等紹介
山口明穂[ヤマグチアキホ]
1935年横浜市生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。愛知教育大学専任講師・助教授、白百合女子大学助教授・教授、東京大学助教授・教授を経て、現在、中央大学文学部教授・東京大学名誉教授
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