内容説明
会計不正調査報告書を読むことにより、不正実行者の「動機」は何だったのか、調査委員会の調査によって、「動機」はどこまで解明されたかを、個々の事例に応じて、検討する。
目次
第1章 どうして不正をおこなってしまうのか
第2章 経営者による会計不正
第3章 従業員による不正
第4章 海外子会社の会計不正リスク
第5章 会計不正が発覚した理由
第6章 再発防止策の検証
第7章 会計不正の後始末
著者等紹介
米澤勝[ヨネザワマサル]
高輪共同法律事務所。税理士、公認不正検査士(CFE)。1997年12月、税理士試験合格/1998年6月、税理士登録。1998年2月、富士通サポート&サービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社、財務、債権管理、税務、内部統制などを担当。2010年1月、同社退職、高輪共同法律事務所に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuo Ebihara
1
平成25年以降に引き起こされた14社の会計不正。 其々の「会計不正調査報告書」を読み解くことにより、 実行者の「動機」と「機会」と「正当化」の要件を探り、 再発防止策を検討した。 ワンマン経営者や、できる営業マン、海外子会社が危ない。 週刊誌やワイドショーでは、「不正会計」や「粉飾決算」と言われていることが、 大新聞やニュースでは、「不適切会計」と報じられていることが多い。 なんか不誠実ですね(笑)。 2015/12/20
Ken Kurata
1
「不正」に惹かれて読了。仕事で内部統制やってるのでかなり興味深い内容だったけど、校正がユルいのが残念ポイント。コンプラを締め上げるにはどうしたらいいかの示唆に富んでて内容的にはGOOD2015/05/24
なおきゅー
0
★3/総論+第三者委員会報告書からの要約多数。総論部分で「動機」に注目して読み解くと記載されているが、読み込みや指摘がやや中途半端で、レジュメを読んでいるような印象で、やや残念だった。1つの案件を複数の視点から読んでいるのは良い視点と思われるが、せっかくなのだからクロスレファレンスが欲しかった。2016/02/21
めろりん
0
ここ数年の企業の会計不正事件に関する第三者委員会報告を元に不正事件を分析・類型化する、という試み。よくまとまってはいるが、個人的には「そしたらどうする」に対する考察と提案をもう少し掘り下げて欲しかった。2015/11/19
かった
0
昨今のニュースの話題は、東芝の不正会計事件一色といってよい状況にある。 本書は、「公認不正検査士」が会計不正調査報告書を読みほどくという形式で構成されている。但し、1つ1つの事例に対する掘り方はあまりにも浅く実際調査報告書を読んだほうがいい。「なぜ」という動機の解明もほとんどなされていない。 ある意味、よくもこんなに不正事件が起こるなという、索引集の位置づけで。2015/07/25