粘菌 知性のはじまりとそのサイエンス―特徴から研究の歴史、動画撮影法、アート、人工知能への応用まで

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粘菌 知性のはじまりとそのサイエンス―特徴から研究の歴史、動画撮影法、アート、人工知能への応用まで

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  • サイズ B5判/ページ数 191p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784416717202
  • NDC分類 473.3
  • Cコード C0045

出版社内容情報

脳や神経をもたない単細胞生物でありながら、外的刺激に対して複雑な行動様式を示す粘菌(変形菌)。

その特異なふるまいは、コンピューターサイエンスや人工知能研究の黎明期から
科学者たちを悩ませてきた「単一始点最短経路問題」に最適な解を与えうる能力をもつことで注目を集めた。

この驚くべき生物が、どのようにして無数の色や形へと変身をとげるのか、
その体内でどのような化学反応がおき、多様な行動・判断を生み出しているのか、
その情報処理システムには、まだ多くの謎が残されている。

本書は、サイエンスドキュメンタリーフィルム『The Creeping Garden』の製作を通して、
2人の英国人がどのように研究を深めていったかを描き出す。

その過程で粘菌研究の歴史や、現在第一線で活躍する科学者たちの研究をふまえ、
粘菌を応用したコンピュータや人工知能、ウェアラブルデバイスなどの取り組みについても紹介する。

巻末には、粘菌を活用した研究で2度のイグ・ノーベル賞を受賞した中垣俊之博士と、
現在日本の変形菌研究をリードする川上新一博士による対談も収録。

目次

はじめに―ようこそ粘菌の世界へ
粘菌の真の正体を明らかにするために―映画『The Creeping Garden』の誕生
共同監督ティムとの出会い―映画の構想
粘菌との出会い―キノコから粘菌へ
宇宙人の侵攻―テキサスに現れた謎の物体
粘菌を探し求めて―見つけるのも同定するのも難しい
粘菌研究の歴史―粘菌の映画、論文、標本採集
粘菌のライフサイクル―姿形を変えながら成長する粘菌の一生
粘菌の生育―自宅での育て方
粘菌の撮影法を考える―表現手段と伝達方法、タイムラプス撮影〔ほか〕

著者等紹介

シャープ,ジャスパー[シャープ,ジャスパー] [Sharp,Jasper]
ロンドンに拠点を置く作家、映画評論家、映画史家。日本映画の専門家としても国際的に有名。日本映画ウェブサイト「MidnightEye」の設立者兼共同編集長。世界各地で数々の巡回回顧展や映画シーズンのキュレーションを担当。菌類の熱心なアマチュア研究家としての顔も持つ。制作および上映技術の歴史などを研究分野とし、同分野の研究によりイギリスのシェフィールド大学で博士号を取得

グラバム,ティム[グラバム,ティム] [Grabham,Tim]
イギリスに拠点を置く映画制作者、ビジュアルアーティスト、アニメーター。20年以上にわたり短編映画の監督を務める。2003年に独立系スタジオ「cinema iloobia」を設立。日本の音楽と哲学を感性豊かに描き出した自身初の長編映画「KanZeOn」(2011)は、著名な国際映画祭などで上映された

川上新一[カワカミシンイチ]
1966年大阪府生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士(生物科学)。専門は、粘菌類の分類・系統・進化学。和歌山県立自然博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たまきら

22
夫が「きらちゃん好きでしょ」と。はい、大好きです。ドキュメンタリー映画製作者たちによる本なため、ビジュアルが楽しく、一般の人も楽しめる本に仕上がっていると思います。粘菌研究ではトップを走る日本についても「語り始めたらもう一冊本を出さないといけないからさわりだけ」といいつつも昭和天皇から熊楠さん、イグノーベル賞授賞のかの有名な研究といった研究史からマニアックで愛しい「猫楠」(水木先生の怪著)まで、満足いくカバーっぷり。大笑いしながら読みました。2018/02/15

17
粘菌を描いたドキュメンタリー映画の解説本みたいな感じなのかな…。どうも日本に入ってきてない映画のようで、本だけ出されてもなあとは思うけれど、たくさんの色鮮やかで個性的な粘菌の写真は見ているだけで楽しい。塗仏の宴のぬっへっほう様はこの中のどんな感じなのかなあと探しつつ読んだ。やっぱりススホコリの一種であろうか。世界各地のモジホコリを用いた道路網や路線の再現実験がたくさん載っていて面白かった。2018/01/03

loanmeadime

14
The creeping gardenというドキュメンタリー映画製作の過程とその中で知ったことを示し、粘菌の面白さを自然に理解できることを狙った本です。首都圏の地図上の各都市にエサを置き、東京に粘菌の菌核(環境が悪くなった時に丸まって身を守る)を置くと現況の鉄道網が再現されるという北海道大学の中垣俊之さんらの研究成果を見た時に、単細胞生物の粘菌に真似されちゃうんじゃ人間も大したことないなあ、と思ったんですが、それは、粘菌がすごすぎ、と納得しました。細胞の原形質の移動だけであんなことが出来ちゃうんですから。2024/03/28

トムトム

10
粘菌のドキュメンタリー映画を撮った人が書いた本。映像の表現方法なども書いてある。謎の生物・粘菌でブ厚い本を書くのは大変だったろうに。けっこう関係ないこと書いてある。ページを文字で埋めたような印象も受ける。この人が粘菌好きなのは間違いない!親日家だそうです。「2000年ごろまでは東京で普通にマジックマッシュルームを買えた。日本はシャーマニズム、アニミズムの国だからだろうか」はご愛敬♪2019/09/16

マイアミ

4
★★★ 粘菌とは何か? それを知りたければこの一冊を読めばいい。とはならなかった。『The Creeping Garden』というドキュメンタリー映画のイントロダクションとして刊行された本なのだろうか? 粘菌の生態に関する記述は半分くらいで後の半分は映画や粘菌に関連した歴史や研究者、文化について述べられていた。映画鑑賞とセットでこの本は完成するのだろう。この中で特に印象に残った一節は粘菌に知性はあるのかというトピックでの科学者の警告だった。『モジホコリは物理や科学や生物の法則に従っているにすぎません。』2020/07/11

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