アーレントのマルクス―労働と全体主義

個数:

アーレントのマルクス―労働と全体主義

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月30日 13時17分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409030974
  • NDC分類 311.253
  • Cコード C3010

出版社内容情報

アーレントはなぜこれほどまでにマルクスを「誤読」したのか?アーレント思想の核心に迫る力作アーレントはなぜこれほどまでにマルクスを「誤読」したのか?



『全体主義の起源』発表後、アーレントはマルクス研究に没頭した。その成果は、七年後、『人間の条件』に結実する。アーレントはどのようにマルクスを読み、そこに何を見出したのか。誤読・曲解と評されるマルクス批判に、アーレントの可能性の中心を見出す、新鋭による力作。



「今日、再び全体主義の危機が到来しつつあるのだとすれば、その危機はわれわれの社会が抱える「労働」あるいは「雇用」の問題と深く結びつきながら、世界中でその姿を現わしつつあると見ることができるのではないか。「アーレントのマルクス批判」から導き出される「労働と全体主義」というテーマを深掘りしていくことによって、われわれはアーレント思想の新たな魅力とその現代的意義を引き出すことができるだろう。」(本書より)

序章 いま、なぜアーレントなのか?
1 問題関心
2 先行研究
3 労働と全体主義
4 本書の構成

第一章 『全体主義の起源』と『人間の条件』のあいだ
1 アーレントのマルクス研究
2 労働が人間を創造する
3 「マルクス批判」から「西欧政治思想の伝統」批判へ
4 労働・仕事・活動の区別
5 「壁としての法」から「運動法則としての法」へ
6 資本主義と全体主義の通底性
7 マッカーシズムにおける「新たな全体主義」の危機

第二章 アーレントとマルクスの労働思想比較
1 「労働」と「仕事」の定義
2 近代における労働観の反転
3 マルクスは労働を「賛美」したか?
4 「労働」と「仕事」の境界線
5 マルクスの「アソシエイトした労働」
6 「キメラ化した労働」に抗して

第三章 労働・政治・余暇
1 マルクスの「はなはだしい矛盾」?
2 労働と政治からの二重の解放
3  「事物の管理」と「無人支配」
4 ナチス的余暇政策
5 〈労働する動物〉の勝利した社会
6 アーレントとマルクスの交差点

第四章 「社会的なもの」の根源
1 「自然なものの不自然な成長」とは何か
2 ノモスの決壊とピュシスの流入
3 円環的な自然の運動と直線的な人間の生
4 「社会的なもの」と「生政治」
5 「自然」と「労働」の必要性=必然性
6 「世界」と「社会」の対立

第五章 「余計なもの」の廃棄
1 資本の膨張と権力の膨張
2 「余計なもの」としてのモッブ
3 人種主義の導入
4 大国帝国主義、種族的ナショナリズム、汎民族運動
5 「余計なもの」としての無国籍者たち
6 人間を「余計なもの」にするシステム
7 全体主義の回帰?

第六章 〈労働する動物〉に「政治」は可能か?
1 労働者の公的領域への「現われ」
2  「始まりの出来事」としてのハンガリー革命
3 〈労働する動物〉と「労働者」の差異
4 「束の間のユートピア」としての評議会空間?
5 構成・憲法・国制
6 「活動」と「仕事」の補完関係

終章 「労働」から「仕事」へ
1 アーレントがマルクスから学んだもの
2 「労働」することと「仕事」すること
3 テーブルとしての「世界」
4 労働・仕事・活動の三角形バランス

あとがき

参考文献

百木 漠[モモキ バク]
著・文・その他

内容説明

『全体主義の起源』発表後、アーレントはマルクス研究に没頭した。その成果は、七年後、『人間の条件』に結実する。アーレントはどのようにマルクスを読み、そこに何を見出したのか。誤読・曲解と評されるマルクス批判に、アーレントの可能性の中心を見出す、新鋭による力作。

目次

序章 いま、なぜアーレントなのか?
第1章 『全体主義の起源』と『人間の条件』のあいだ
第2章 アーレントとマルクスの労働思想比較
第3章 労働・政治・余暇
第4章 「社会的なもの」の根源
第5章 「余計なもの」の廃棄
第6章 “労働する動物”に「政治」は可能か?
終章 「労働」から「仕事」へ

著者等紹介

百木漠[モモキバク]
1982年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。2018年4月から立命館大学専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品